【 仕入れ担当 渡辺より 】
図案家【 市村一享 】氏のデザインの手織綴織の
八寸名古屋帯のご紹介でございます。
すっきりとしたデザインで、地厚な綴れでございますので
袷の時期はもちろん、単衣の時期にもおすすめです。
【 お色柄 】
落ち着いた鼠色の綴れ地に、くすみの強い
グレイッシュトーンの糸と金糸使いで、
光琳垣に七竈の実が織りだされております。
付下げ、色無地、小紋などにあわせて
帯姿をお楽しみくださいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、おおむね美品でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
*****************************************
市村一享について
*****************************************
西陣の図案家
琳派応用作風の第一人者。
1907年 金沢在に生まれる
1923年 東京にて冨田温一郎画伯に油絵を師事
1926年 京都に入洛。図案家乾一蝶に師事
以来、西陣帯地図案創作に専念
1949年 白珠社グループ創設
社図法人日本図案家協会会員
1972年 日図功労賞を受賞
1977年 西陣功労賞を受賞
1981年 日本図案化協会名誉会員と成る
1982年 京都府産業功労賞受賞
1988年 没
*****************************************
手織綴れについて
*****************************************
横糸だけで文様を表現する技法。
横糸をだぶつかせ、縦糸が見えないように
打ち込みを多くした織り方で平織りの一種。
一般的に爪掻本綴と呼ばれるが『爪掻本綴』は
西陣の商標のため爪掻本綴の証紙(紫証紙)が
付属しているものを指す。
手織綴れ、爪掻本綴は縦糸の下に置いた実物大の
下絵にしたがって、一色づつ投げ杼で緯糸を通し、
他の部分の緯糸を別々に織り出すので把釣孔(はつりこう:
文様を織り込む配色の緯糸が、違う色と色の境目で
それぞれ織り返される為、経糸にそって出来る
細い隙間のこと。)という小さな隙間ができます。
帯を軽く引っ張り把釣孔があれば手織綴である。
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ約3.8m(長尺・お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
※開き仕立て
◆最適な着用時期 9月の単衣から翌6月までの単衣、袷(あわせ)の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事 など
◆あわせる着物 訪問着、付下、色無地、小紋 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。