【 仕入れ担当 渡辺より 】
絞り染による鹿の子の意匠が表情深い、
総絞りのステキな訪問着のご紹介でございます。
証紙などは付属しておりませんが、生地幅に対する
疋田の目が45建、47粒なのできぬたやのお品かと存じ上げます。
こういったお品ははやりすたりもございませんし、
ご年齢を問わずにお召しいただけますので大変重宝して
いただけることでしょう。
【 お色柄 】
やわらかな光沢を宿す紋綸子地を、淡いブルーグレーに染め上げ、
おだやかな藍鼠、薄藤鼠、薄墨などのグレイッシュトーンの彩りの
濃淡で、一面の鹿の子紋と流水のような曲線がバランス良く
染めあしらわれております。
手仕事ならではの暖かさや味わいが生み出す、
奥深い豊かな表情を、どうぞご堪能くださいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます。
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ。
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藤娘 きぬたやについて
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創立1947年(昭和22年)
高級呉服、特に高級しぼりの自社製造を行い、
『藤娘』の商標で全国の有名呉服店、百貨店、
及び卸売問屋に販売網を持つ、しぼり製品のトップメーカー。
創作品の中には、ニューヨーク・メトロポリタン美術館に
永久収蔵されているものもある。
絞り染の他に、名古屋友禅や刺繍による作品も手がける。
疋田絞りの多くは45建が多く、1尺5分(約40cm)の幅に
45粒の絞りが施されるが、きぬたやの45建は
47粒が基準。更に江戸期に存在したという本疋田60建を
十数年の歳月をかけ、復元、その技術を持つ絞り
職人養成にも成功。
きぬたや二代目の伊藤嘉秋は、不可能とされた
本疋田70建にも成功した。
きぬたやの本疋田絞りは、通常の本疋田が一粒あたり
8回絹糸で括るところを12回括ることによって
一粒一粒の白場が多く、中心の点が針のように
尖っている。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈150cm(適応身長145cm~155cm) (3尺 9寸 6分)
裄丈64cm (1尺 6寸 9分) 袖巾32.5cm (8寸 6分)
袖丈47.5cm (1尺 2寸 5分)
前巾23.5cm (6寸 2分) 後巾29cm (7寸 7分)
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈65cm (1尺 7寸 2分) 袖巾33cm (8寸 7分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。
※寸法を最大寸まで変更する場合胴裏の交換が必要となります。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
※絞り染の性質上、色の濃淡、絞りの目が不均一な箇所がございます。
風合いであって難ではございません。その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、和のお稽古、芸術鑑賞、観劇 など
◆あわせる帯 袋帯、フォーマル向けのデザインの綴れの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。