【 仕入れ担当 渡辺より 】
刺繍の表現は流石というレベル。
ベトナム刺繍をベースに、オープンワーク(スワトウ)を用い、
装飾的で美しいお柄を表現したドレッシーな九寸名古屋帯のご紹介です。
織、縫い、金彩と様々な素材、技法で上質な袋帯を
創作されておられる【 おび弘 】より独立した
【 クリエイティブ・コマキ 】のお品。
明るい彩り、古今東西問わずのハイセンスなデザインの
作品が多く、本品もコマキらしい仕上がりでございます。
【 お色柄 】
さらりとなめらかな、トーンをおさえたベビーブルーの帯地に、
ベトナム刺繍と銀彩にて、装飾的な華円紋がお太鼓柄で
あしらわれております。
合わせられるお着物も、古典というよりは
洋のモチーフにあたる、唐花や更紗、胡蝶蘭などの
洋花のデザインにあわせていただきますとマスト。
色数をおさえておりますのと、お太鼓柄という
洗練されたお柄付で、スマートな帯姿をお楽しみ
いただけることかと存じ上げます。
【 商品の状態 】
未着用の新古品として仕入れてまいりましたので美品でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召しくださいませ。
*****************************************
汕頭(スワトウ)刺繍について
*****************************************
相良(さがら)、蘇州(そしゅう)に並ぶ
中国三大刺繍のうちの一つ。
中国の広東省東部にある汕頭地方で
受け継がれてきた刺繍技術。
キリスト教の宣教師たちがヨーロッパの感性と
技法を汕頭に伝えたのがはじまりである。
隙間を開けて飾り糸を施すことから「絹の彫刻」
とも呼ばれ、生地を直接はさみで切り、糸を
引き抜くため、失敗が許されず、職人にとって
集中力が求められる刺繍技法。
主に二種類の方法があり、
抽綉(ツオシュウ):織り上がった生地の経糸、
横糸を数本引き、空間を開け飾り糸を通す技法
拉綉(ラシュウ):抽綉と同様に、生地の両サイドに
はさみを入れ、糸を引き抜くが抽綉ほど糸は引かず、
飾り糸を施す段階で空間を広げる技法
いずれも生地が丈夫でなければ行うことができず、
生産数は少ない。
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ:約3.64m(お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
◆最適な着用時期 9月の単衣から翌6月までの単衣、袷(あわせ)の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 付下、色無地、小紋 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。