【 仕入れ担当 中村より 】
独特の意匠の美しさ…
今回ご紹介のお品は捨松さんの中でも特に個性際立つ一条。
若冲の群鶏図をモチーフにしたであろう圧倒的な存在感。
帯としてだけでなく、飾って一つの美術品としてお楽しみいただくのもいいかもしれません。
どうぞこの機会をお見逃しなくお願い致します。
【お色柄】
「群鶏図」と題されたお品。
黒錦地にたっぷりとした色彩で表現された、鶏の群れ。
それぞれにその羽根色を勝ち誇り、躍動感を感じさせる表情はまるで絵画芸術のような面持ちを感じさせる一品。
ここまでの印象的なお柄、色彩を多様に用いるほどに
その面持ちを保つことは大変難しいことと思います。
お太鼓にたっぷりととられた構図、
お柄は白黒取りで連続され、
前帯にももちろん別構成のお柄、また手先までも織り上げられた究極。
しっかりとした織口。滑らかな絹感。
個性満たされる洗練された斬新なデザインセンス。
上質なしゃれ帯の要素をきちんとそなえた納得の出来栄え。
画面上で、どこまでこの風合いの良さがお伝えできるかわかりませんが、自信と責任を持ってお勧めできる袋帯です。
帯をアクセントに際立たせる装いに、たっぷりとした存在感を魅せつけます。
洋装の方が多い現代のおきものシーンでも、ご注目いただけるこだわりの和姿を、
ご堪能頂ける事かと存じ上げます。
この機会に是非!
お手元でご愛用いただけましたら幸いでございます!
【帯屋捨松について】
1854年創業以来、実に160年間余り、頑なまでに本物にこだわりつづけ、
その妥協のない物作りの姿勢を守りぬいております。
きもの通の方には定評のある人気ブランドの機屋さんです。
(余談ですが、その歴史ある西陣の社屋は京の町屋としても観光名所となっており、
よくTVコマーシャルなどにも撮影されています。)
西陣の帯の製造は分業化されているのが常ですが、
図案デザインから糸の製造や加工、紋紙彫り、引箔、染色、
そして手織りに至るまで…
その工程を一貫して行っていらっしゃるのが≪帯屋捨松≫。
少し帯のブランドに詳しい方でしたら、そのオリジナル性あふれる意匠を見てすぐに「捨松の帯」ということがわかることでしょう。
絹100% 金属糸風繊維以外
長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
【帯屋捨松】謹製
おすすめの帯芯:綿芯松
お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、音楽鑑賞、観劇、お付き添い など
◆合わせるお着物 訪問着、付下げ、色無地、総柄の小紋など