雅やかなる、極上の小紋…。
人気の高い意匠を染めた、京摺り友禅小紋着尺のご紹介です。
【 仕入れ担当 中村より 】
数百年余り続く京の名門染匠も染めを依頼している老舗【木村染工】のお品。
ひとつひとつに丁寧なものづくり、伝統京友禅の美技を…
じっくりとご堪能頂きたく思います。
どうぞお見逃しなさいませんよう!
【お色柄】
薄くも分厚くもない、ぽってりし過ぎず硬すぎない、
サラリと肌の心地良さを感じる浜ちりめん地。
やはり、美しき友禅は生地からも違いを感じられます。
その絹地を女性らしい珊瑚色に染め上げ、
お柄には桜の花意匠を表しました。
細やかに施された金彩の縁取りが奥ゆかしく輝き、
花びら一枚に至るまで丁寧にこめられた暈しの表現が、
はんなりと、優しい印象を作ります。
ご覧いただけますでしょうか。
細やかな意匠の中に感じる、本物の摺り友禅だからこそ表現できた色彩の妙。
しっかりとした糸目と、多くの型枚数を用いた繊細な色彩変化には、
広げた瞬間に思わず吐息が漏れてしまいます…
販売ありきのものづくりではなく、あくまでも、女性を美しく魅せるものだけを。
京の都に育まれた歴史と伝統が、その心意気を見事に具現化して…
生み出された創作品には、何かしら、奥底からの力があるように思われます。
万人が認める、本物の友禅美を是非ともお召し頂く存じます。
代々受け継いでいくお品として…
終生お手元でご愛用いただければと願いつつ、
大切にお届けさせていただきます。
【本摺り友禅】
本摺り友禅は、平安末期に始まったと伝えられる京友禅最古の技法と言われています。
彩りの数によって1ヶ所に色をつけるのに7~8枚もの型紙を使うこともあります。力感や色の濃さは何度も重ねて塗ることによって創り上げられるのです。
本品では完成まで約30枚ほどの型紙が使用されております。
型友禅は手描き友禅とは異なり、一色毎に何枚もの型を幾度も重ねて、染めを繰り返し行うため、ほんの数ミリでもずれてしまいますときれいな作品を創り上げることはできず、本当に熟練の域が求められる、緻密で高度なまさに職人技と呼べる技法です。
板場友禅に使用される型は、どこか一部でもこわれてしまえば二度と使用することは出来なくなってしまいます。
大変な手間ひまと、繊細な根気が求められますので、本当に高級なおきものにのみ染め上げられます。そのため、合理化の進む最近では、型の味わいがにじみ出てくるような手仕事のお品は大変少なくなってまいりました。
絹100%
長さ13m 内巾36.5cm(最大裄丈約69cm)
白生地には浜ちりめん地を使用しております。
◆最適な着用時期 3月~4月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事、お茶会など
◆あわせる帯 袋帯、九寸名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
湯のし1,320円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+12,100円(税込)