この素晴らしい工藝の面持ち、
どれほど画面上でお伝えできることでしょう。
信州飯田に工房を構える染色作家、
吉澤啓(あきら)・村島真知氏による正藍型染小紋をご紹介致します。
弊社でもご紹介は初めての作品、
染物問屋さんが長期在庫品として保管されており、
残念ながら巻き始めから3mほどにかけてヤケ、鳴きはございますが、
藍染をご理解いただける方に大切にお届けいたします。
工芸品を愛する方に、心を込めて御紹介させていただきます。
型紙を使って藍などの植物染料で布を染める型染。
呉服の世界では、とりわけ型染といえば
琉球染織のものが多く取沙汰されるようですが、
「型を使って絵を染める」という技法は、 伊勢型や越後型、京型など全国の産地で見られるものです。
その伝統工芸を現代に引継ぎ、
今なお生活に根ざした作品をつくり続けている啓氏。
残念ながら啓氏の奥様である真知氏は既に物故されており、
現在はその遺志を継ぎ、お一人で創作活動を続けておられます。
その作品群は着物に留まらず、暖簾、洋服、タペストリーなどにも及びます。
この表情…
画面上でご覧いただけますでしょうかこの濃淡。
さらりとしたちりめん地に藍のみであらわされた花意匠が優雅に、
そして型染によるくっきりとしたお柄付けが印象的に映る一枚でございます。
天然染料独特の藍のいろどり。
その情趣あふれる図柄と無地場とのバランスは、まさに藍染めのアートと言えましょう。
伝統の精緻な技と、深みのある藍。
何も語らずとも、その着姿だけで本物の品格と美しさがにじみ出る逸品です。
どうぞお手元でお確かめくださいませ。
※藍はその特質上、摩擦や湿気による色落ちが生じやすくなっております。
藍止め加工をいたしましても、藍が落ち着くまでに汗や摩擦で
色が移る場合がございますのでその点ご留意くださいませ。
絹100%
長さ約13.5m 内巾36cm(裄最大68cm迄)
(巻始め約2mは無地となっておりますのでお柄部分は約11.5mとなります。)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、お食事会、お稽古、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
湯のし1,320円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+12,100円(税込)