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【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68.5cm (1尺 8寸 1分) 袖巾35cm (9寸 2分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。
※寸法を最大寸まで変更する場合胴裏の交換が必要となります。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
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◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりましたが、おおむね美品でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
本加賀友禅作家、ご存知、【 二代 由水十久 】氏。
その傑作訪問着のご紹介でございます。
柔和なお顔の『うなゐ子(童)』が愛らしい逸品。
お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。
二代 由水十久―
かの初代・由水十久氏の次男で染色は父に師事。
多摩美術大学で日本画を専攻し、加山又造と上野泰郎の両名に
指導を受けました。
大学卒業後に帰郷、1987年には加賀染振興協会に落款を登録され、
加賀友禅作家としての認定を受けます。
父である初代・由水十久が亡くなった翌年の1989年、
「由水充工房」を設立、同年7月に「由水十久工房」と改め
二代・由水十久を襲名されました。
現在も初代の意思を継ぎながら、兄・由水煌人氏と共に
『平成の十久』として創作活動を続けていらっしゃいます。
そんな二代・由水十久氏。
『加賀十傑』とも称される、高平良隆氏、柿本市郎氏、
上田外茂治氏、杉村典重氏、由水煌人氏など、錚々たる顔ぶれで
構成された、石川県指定無形文化財・加賀友禅技術保存会会員でもあり、
天才的な表現技法と配彩の妙、ことに緻密な人物描写は、
時代を超えて、数多くの同じ加賀の作家の間からも
高い評価を得ております。
本品はその二代・十久氏の真骨頂。
『古典』を題材にした見立てのデザインの
童のお柄を染め描いた訪問着。
糸目の繊細さは加賀随一。
その細い細い糸目で描き出された童の髪、
衣裳の細やかなお柄付。
雅楽『胡蝶楽』を題材に、頭に鍍金した唐草模様の
前天冠(まえてんがん)をつけ、挿頭華(かざし:
左右一対の山吹の花の小枝)を挿し、緑系統の地色に
蝶を散らした尻長の紗の指貫を着た童の姿が細緻に
染め描き出されております。
伸びやかで、凛とした風情をたたえるデザイン。
衣服の質感までもを描ききる由水十久氏ならではの精緻な筆使い。
このこだわり、このバランス。
研ぎ澄まされた空間性を感じさせて…
見るものすべてを幽玄の瞬間へいざなうかのよう。
本当に大事にしていただける本物志向の方に、
自信を持ってお勧め致します。
お手元で末永くご愛用いただけましたら幸いでございます。
【 二代 由水十久 略年譜 】
昭和27年 初代由水十久の次男として金沢市大野町に生まれる
昭和46年 石川県金沢泉丘高校卒業
昭和55年 多摩美術大学日本画専攻卒業
※在学中は加山又造、上野泰郎両先生に指導を受ける
東京銀座にて個展を開催、帰郷し由水塾に入門
昭和62年 加賀友禅作家として認定を受け落款登録、加賀振興協会に加入
平成元年 「由水充工房」設立(のち「由水十久工房」と改める)
初代由水十久の一周忌法要を機に2代由水十久襲名
加賀友禅新作競技会で第一席受賞
平成2年 2代目襲名記念個展開催(京都文化博物館)
平成8年 伝統加賀友禅展金賞受賞(石川県立美術館所蔵)
通産省指定伝統工芸士の認定を受ける
平成9年 美展において特選受賞
平成11年 ルクセンブルク大公殿下御夫妻、高円宮殿下御夫妻由水十久工房ご来臨
伝統加賀友禅展金賞受賞(石川県美術館所蔵)
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈161.5cm(適応身長156.5cm~166.5cm) (4尺 2寸 6分)
裄丈65.5cm (1尺 7寸 3分) 袖巾34cm (9寸 0分)
袖丈47.5cm (1尺 2寸 5分)
前巾26.5cm (7寸 0分) 後巾30cm (7寸 9分)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご結婚式・式典へのご参列、パーティー、お付き添い、
格式の高いお茶席、芸術鑑賞、観劇 など
◆あわせる帯 袋帯、綴れの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。