なんとも趣深いお品を仕入れてまいりました!
華麗に華やぐ草花の紋意匠に天目染をほどこした
素敵な小紋のご紹介です。
「天目(てんもく)染」の由来は、「天目茶碗」にございます。
中国・天目山の禅院に留学していた僧侶が、抹茶茶碗を持ち帰ったところ…
それが「天目茶碗」と呼ばれるようになりました。
その「天目茶碗」の土・うわ薬から生み出される妖艶な粒の輝きに
魅せられた染色作家が、なんとか染めでこの天目模様を表現できないかと
思案し編み出した幻の染めが、現在「天目染」として伝承されております。
本天目染めは地染め後に攪拌した引粉を全体にむらなくまぶし、
染料を吸わせることで模様をつくりだします。
その後、乾燥、炙り、引粉落とし、蒸し、水洗いという過程を経ます。
この過程において、工場の温度、湿度、炙る時間、引粉の大小等により、
一反ずつ表情が変わりますので、全く同じ商品はつくることができない、まさに唯一無二のお品と言えます。
本品は京の銘木・北山杉の「挽子」と洛北・鞍馬から湧き出る「名水」を使い
【伝統工芸士 山本富男】氏により染め上げられました。
風合い豊かな丹後ちりめん地。
幻想的なワインの濃淡の粉が空気中に舞うように浮かび上がります。
奥へ前へと移り変わるその表情。
お柄には咲き誇る草花の意匠をあらわしました。
迫力のある地紋が、こだわりの和姿を演出いたします。
なかなかご紹介する機会のない本天目染めの贅沢な味わいを、
ぜひお手元にてご堪能いただければ幸いでございます。
どうぞこの機会をお見逃しのないようお願いいたします。
絹100%
長さ約13.4m 内巾約39cm(最大裄丈約74cm)
白生地には丹後ちりめん地を用いております。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添い、お茶席、お稽古事、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる帯 お洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
湯のし1,320円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+12,100円(税込)