日本の四季。
春夏秋冬、雪国では四季折々の自然の情景を明確に感じとることができます。
その美しく力強い情景を着物に映しとることが、私の仕事です。――
縮屋六代目・樋口隆司
浴衣ほどカジュアルではなく、絹ものほどかしこまらず、
ひとクラス上の、夏の素敵に装う上質なお出かけ着として…
中でも比較的安価に販売されております無地感のお品ではなく、
丁寧な絣の創作意匠を施した上質の本場小千谷縮をご紹介いたします。
シーズン終盤のため、お値打ちにお届けいたします。
次の夏のこしらえに…
ぜひともご検討くださいませ。
「縮」といえば、「小千谷」。
樋口先生の感性のままに織り上げられた一枚。
「花・風・月・雪」という創作テーマに基づいた創作品は、
作家ならではの独創的な視点で自然の情景が切り取られます。
さらりとして程よいハリがあり、その生地のシボ感が味わい深い麻地。
絽や紗のような大きな透け感はなく、
光にかざすと、その絹地の向こうをそっと感じさせる優しい地風。
薄いブルーグレーのひんやりとした印象の麻地には、
「水玉ななめ文」と題されたお柄が織りだされました。
ふよふよ…泡沫が浮かび上がるよう…
すっきりとしたデザインが夏の和姿に涼感をもたらします。
自然の美しさそのものと、大人の遊び心溢れる味わいが調和されて、
さりげなくも工藝ロマン溢れる一品に仕上がりました。
シンプルなのに、その風合いと感性豊かなデザインが交じり独特の存在感を放つ薄ごろも。
現代の街並みにもなじむ、ハイセンスな着姿、
帯合わせも様々に、ステキにお召しいただきたく思います。
越後小千谷の工藝作家の第一人者であり、第一線を進む樋口先生の作品です。
どうぞお見逃し無いようお願いします。
≪樋口隆司(日本工芸会正会員)プロフィール≫
昭和23年 雪国小千谷に生まれる
昭和46年 成蹊大学工学部卒業
平成2年 第37回日本伝統工芸展「風の道」入選
平成3年 個展「麻・COSMOS」
第16回 全日本新人染織展「夜空の華」大賞受賞
平成4年 個展「雪国のロマン」 個展「麻-風・水・光を織る」
平成10年 第45回日本伝統工芸展「流れ星」入選 個展第1回「聖夜に星空をうたう」
平成11年 個展第2回「雪・舞」展
平成12年 個展第3回「雪・楽園」展
平成13年 第1回「小千谷縮・夏のしつらい」展
平成14年 第2回「小千谷縮・夏のしつらい」展
平成15年 第3回「風遊布」展 第50回日本伝統工芸展「風の町」入選
平成16年 第51回日本伝統工芸展「光風」入選
平成17年 復興祈念個展第4回「星に願いを」織展
第52回日本伝統工芸展「天地蘇生」入選
平成18年 第1回新潟県伝統工芸展「フェニックス」優秀賞受賞
平成19年 第54回日本伝統工芸展「不死鳥」入選
苧麻糸100%
長さ約13.3cm 内巾38cm(最大裄丈約72cm)
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 街歩き、ご友人との気軽なお食事、行楽、夏祭りなど
◆あわせる帯 名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
水通し4,950円+麻衿裏6,600円+お仕立代25,300円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+9,900円(税込)
※「水通し」はお仕立て前に生地の糊を落とすために必要な工程です。