商品番号 1352205

“掲載本日最終!” 【喜如嘉の芭蕉布】 傑作草木染九寸名古屋帯 手結い・手織り ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「アケーズ」 夏の最高峰が証紙無しでこの価格! いつかは欲しい、絶品の良柄!

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◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。

◆中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます!
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!


夏の織物の最高峰といえば…
『宮古上布』『越後上布』、そして『喜如嘉の芭蕉布』。
本当に贅沢なお品です。

お着物好きなら一度は手にしてみたい夏織物の極み。
今回はとりわけハイセンスな作品を偶然見つけてまいりました。

証紙等はございませんが、糸、風合い、絣などから、
少し染織に詳しいお方でしたらすぐに喜如嘉の芭蕉布とご判断いただけることでしょう。
いつかは…とお考えの方は、ぜひともこの機会にご検討くださいませ。


琉球の美しい風と、やさしい大地に育まれて生まれた織物、芭蕉布。
「芭蕉布」とは、沖縄手織りの中でも最古の1つと言われており、
その名の通り植物の糸芭蕉を原料として織り上げられた布です。
亜熱帯から熱帯地方に生育しますが、適度な寒暖があり、
細かい繊維がとれる、奄美・沖縄の糸芭蕉が最も良いとされています。

芭蕉布の大きな特徴は、麻より繊維が堅いため軽く張りがあり風通しが非常に良く、
衣類が肌にまとわり付くこと無く、一層さらりとした肌触りがあることです。
猛暑で夏の長い、亜熱帯気候の沖縄に最適な織物として、
王族から農民にいたるまで夏の衣類として広く愛用されていました。

また近世から第二次大戦まで、農村では屋敷の裏庭や畑に糸芭蕉を栽培し、
自給自足の生産体制が続いておりました。
しかし、かの大戦によって芭蕉布は造る人も材料も廃れてしまい、
途絶える寸前になってしまいました。その芭蕉布を復興させ、
伝統の技術と美を今に伝えてくださったのが、平良敏子氏です。

柳宗悦の『芭蕉布物語』に感銘を受けた平良氏は、
倉敷で大原総一郎・外村吉之介両氏に激励されながら、
倉敷で学んだ織りの知識を活かし、
さまざまな技術改良を加えて、芭蕉布を「重要無形文化財」にまで復興させました。

一枚の芭蕉布ができあがるまでには、
気が遠くなるほどの工程を経なければなりません。

それは、糸芭蕉の原木を栽培することから始まります。
野生のものでは硬くて使用できないので、
繊維を柔らかくするための工夫をしながら育てるのです。
一反を織り上げるのに、約二百本の糸芭蕉が必要と言われます。

そこから、皮を剥ぎ、木灰汁で煮、しごいて不純物を取り除き、
水に浸し、用途に合わせた細さに裂き、
結び繋げる…これでようやく糸ができます。

簡単なようですが、大変な労力と時間が必要で、
重要な工程です。それから撚りをかけ、整経。
染色用や絣用でそれぞれ異なる処理をし、やっと織る作業へと入ります。

乾燥に弱い芭蕉が切れないように、絶えず湿気を与えながら織ります。
5、6月の梅雨の時期が最適だそうです。
最後に織り上がった反を木灰汁で炊き、洗濯をして仕上げます。

ここまでしてやっと一枚の布が織り上がるのですから、
芭蕉布の希少性をわかって頂けるのではないでしょうか。

その手触りは例えようがございません。
心地良いシャリ感に、自然の恵みを感じる節の感触…
まさしく琉球が生んだ極上の自然布といえるでしょう。

ナチュラルな生成りの地の中央に縞模様と、
琉球藍の深い彩りで浮かぶアケーズ(蜻蛉)のお柄。
風情溢れる、創造性豊かなお品です。

全て手結い、手織りで作られております。
いつかは芭蕉布をとお考えの方、
本物の芭蕉布をお探しの方に持っていただきたく存じます。

お着物との出逢いも一期一会。
どうかこの機会をお見逃しなくお願いいたします。

商品詳細

- 素材・サイズ

手績み芭蕉糸100% 
長さ約3.5m
全通柄

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)

◆店長おすすめ着用年齢 ご年齢は問いません

◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事、お稽古など

◆あわせるお着物 上布、夏の織のお着物

※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。