おきもの好きの方なら、軍配のマークをよくご存知のことでしょう。
デパートや有名呉服店などにも高級品として並ぶ、西陣名門の機屋・川島織物。
その名門より、 洗練された趣味性をご堪能いただける錦織本袋帯をご紹介いたします。
本作は紬糸を用いた希少なカジュアル帯です。
ぜひこの上質の織をお手元にてお確かめ下さいませ!
天保14年(1843年)の創業より現在まで…
全く色褪せることなく、女性を虜にし続ける≪川島≫の帯。
150年以上に渡っておきものに携わってきた老舗だからこその安心感。
それは他の何物にもかえがたく、また決して他の機屋には真似できない風格となって、
帯地上に満ちあふれるかのようにあらわれ出ております。
川島織物は、近代美術織物の礎を築いたとも言われております。
優れた作品を製織するために一切の妥協を許さず
織物の研究に没頭した、川島甚兵衛の心意気。
それは、今の時代の作品にも脈々と受け継がれております。
今回ご紹介いたしますのは、紬糸を用いてハリのある風合いに織り上げた趣味帯です。
穏やかな藍色を基調にした錦織帯地。
意匠には、「巧趣菱文」と銘打たれた唐草模様を織り成しました。
意匠の彩りには統一感のある薄藍色を用いており、
カジュアルシーンで幅広くお使い頂ける印象です。
もちろん本袋にて織り上げられております。
川島織物のお品でも、「縫い袋」のものと「本袋」のものがございます。
ご存知の通り、高級品にのみ許されるのが、「本袋」。
表地と裏地を同時に、輪のように織り上げる帯のことでございます。
基本的に、表の地組織と裏の地組織は同じ様にいたします。
なぜなら、表裏の織巾が合わなければ帯にならず、
縫い袋のように、表裏別々に織った後で縫い合わせるわけにはいかないからです。
表裏同時に、輪のように織り上げる本袋帯。
織り場では、織りあげつつあるお柄を見ることができません。
したがって織人の熟練が必要とされますし、大変難しい織物です。
本袋帯と縫い袋帯を並べて見比べていただきますと、
すぐにお分かりいただけるかと思います。
その違いは、帯の両端、つまり耳の厚みでございます。
これこそが本袋帯の一番の特徴で、縫い袋帯の半分の厚みですので、
薄く綺麗にたたむことができます。
またお太鼓結びに締めていただくと、耳付きが薄いので、
前・横から見ていただいた時にお太鼓が大変綺麗に映ります。
紬糸を用いておりますので、織のお着物はもちろんのこと、
小紋や色無地、付下げ、カジュアルな訪問着にと幅広くご活用頂けます。
【川島織物】の作品は、直接百貨店などに卸されていることも多く、
ほとんど値崩れする事がございません。
高級ブランドの希少な趣味帯!
この機会をぜひお見逃しなく、末長くご愛用いただければ幸いでございます。
絹100% 長さ4.35m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.39 川島織物謹製
本袋縫い ※おすすめ帯芯:綿芯
◇六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン コンサート、観劇、趣味のお集まり、お食事会など。
◆あわせる着物 カジュアル訪問着、付下げ、色無地、小紋、織のお着物