信州は長野県にて創作される、大変珍しいお品…
サラリとした地風に、草木染の色合いが魅力的な「伊那紬着尺」をご紹介いたします。
本作は、特別に広巾で織り上げられたものですので、
裄長さんや男性の方でも十分にお仕立て頂けます。
シンプルな無地で使い勝手の良い一枚、どうぞお見逃し無く!
信州紬のひとつ「伊那紬」は、信州の伊那谷で生まれた紬です。
「蚕の国」「絹の国」と呼ばれる信州は古くから養蚕が盛んな土地で、
野山には草木染めの原料となる草木が至るところに自生し、
豊かな色彩感覚とぬくもりある手織物がはぐくまれてきました。
信州伊那谷・長野県駒ヶ根市にある「久保田織染」さんは、
手織り機のみを数十台所有されている伊那紬唯一の工房です。
伝統工芸士の「久保田治秀」氏によると、天然染料を用いた染めは、
何より経験が大切との事。
染める季節、天然草木の採取の時期、配合の割合…
全てを計算して染めても、なかなか思い通りの色は出ないそうです。
生糸や玉糸、真綿糸などを全て自社で精製し、
長年の経験によって配合した天然染料を用いて糸を染め、
一反一反手織りにて織り上げていく、全ての工程にこだわって生まれた「伊那紬」。
そうして出来上がった一枚は…
しなやかで強く、シワになりにくい。
独特の地風に、生地自身のやわらかさがございます。
手触りは牛首紬のようにサラリとしつつ、随所に節糸の風合いがある伊那紬地。
糸を先に染めて淡い「青磁鼠色」の無地を織り上げました。
自然の染料で染めた優しさと、玉糸による節の風合い豊かに、
シンプルながらも味わい深い仕上がり。
民芸的にもお洒落にも、帯合わせ次第でその表情を変えてくれます。
さりげなくモダン、かつ、どこかなつかしい。
洋服感覚でお召しいただけるハイセンスなひと品となりました。
質とセンスにこだわる、大人のカジュアルに…
素敵にご活用いただけましたら幸いでございます。
絹100%
長さ約13m 内巾40cm(裄丈76cmまで)
経済産業大臣指定伝統的工芸品の証紙、
信州・伊那紬手織組合の証紙がついております。
◆最適な着用時期 10月~5月(袷の季節に)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 街着、カジュアルなパーティー、コンサート、行楽など。
◆あわせる帯 名古屋帯、洒落ものの袋帯
お仕立ご希望の場合、
[ 袷 ]
地入れ2,750円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+お仕立代26,400円(全て税込)で承ります。
[ 単 ]
地入れ2,750円+衿裏2,200円+お仕立代26,400円(全て税込)で承ります。
・海外手縫い価格です。国内手縫いは、「大島紬・結城紬」+23,100円(税込)、「左記以外の紬」+12,100円(税込)で承ります。