【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状寸法が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、仕付け糸も付いたままの美品でございます!
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
深き茜に染まった、ぬくもりの創作布…
味わい溢れる希少な工芸品をお届けいたします。
全国のお着物が集まる室町を毎日かけまわっておりましても、
お目にかかる機会すらなかなかないレアなお品でございます。
この希少な機会をぜひともお見逃しないようお願い致します!
赤の染料としては最も歴史ある染めで、
アカネ科の蔓性多年草の茜の根から赤い染料が採れます。
飛鳥から奈良時代にその隆盛を極め「緋の時代」とも言われていました。
茜の染料で染め上げたなんともいえない深い味わいを放つ発色…
ここまで深い赤茶を発色させるには、本当に大量の茜の根、
そして何回も何回も色を重ねる、気の遠くなるような時間と労力が必要です。
南部地方に紫紺茜染めが伝わったのは鎌倉時代以前といわれ、
南部藩政時代には藩の手厚い保護の下に生産されていましたが、
明治の時代になりその保護が解かれてからは、
盛岡地方には、伝統技法を伝える人が完全に途絶えてしまいました。
しかし、大正5(1916)年に、紫根染を復興させるため県の主唱により、
紫根染の研究が始まり、秋田県の花輪地方にかろうじて残っていた技術者を招いて、
その技術を学び、更に独自の技法を開発、その後大正7(1918)年「南部紫根染研究所」が設けられ、草紫堂初代藤田謙が主任技師として赴任いたしました。
昭和8(1933)年、南部紫根染所究所の主任技師であった先代藤田謙が独立し、
現在の地に「草紫堂」を創業、いままでの素朴な図柄(大桝、小桝、立桶)に加え、
数多くの新しいデザインを生み出し、現在の絞り染の基礎を築き上げました。
現在では「南部しぼり」として内外に高い評価を得ております。
手絞りによる微妙に異なる染めムラの美しさと、年を経るごとに一段と味わいが出てくる色の変化も特数と魅力のひとつになっております。
茜の染料で染め上げたなんともいえない深い味わいを放つ発色…
その地に一糸一糸手絞りにて表現された分銅繋ぎの意匠。
深みあるデザインで染め上げられております。
茜独特の赤茶色のしっとりとしたお色が地色に映え、
高級感を感じさせるお色目で仕上がっております。
シンプルながらも同じものが2つとない希少な1枚です。
主な工程と致しまして、
【下染め】
ニシゴリの灰汁等から作られた媒染液に浸漬後、脱水乾燥させます。
【枯らし】
媒染液が生地に固着安定する迄半年以上棚に寝かせ、枯らして置きます。
【型彫り】
和紙に柿渋を塗った物に図柄を描き、小刀等で切り抜き、型紙を作ります。
現在800種からのそれぞれ特徴のある図柄が揃っています。
【型付け】
枯らしの出来上がった生地に型紙をのせ、
草の花から採った青い汁で文様を摺り込みます。
【縫い絞り/鹿子絞り】
型付け済の反物は、殊技能を身につけた家庭婦人の手により、
1~3カ月中には1年以上もかけて一つ一つ絞ります。
現在市内を中心に100人程の方がこの仕事に携わっています。
【検査】
絞り上がった物は、絞り落ちや巻の不完全な物がないか時間をかけて検査補修します。
【紫根突き~染色】
紫根又は茜を臼で搗き、熱湯で抽出濾過後、検査済の反物を漬け込み、
染着吸収させます。
紫根のみで染める時は、この工程を1時間毎に12回繰り返し染め重ね、
更に仕上後3~5年位箪笥等にねかせ、
初めて本来の南部紫、南部茜の色に仕上がります。
【絞り解き】
染め上がった反物は充分乾燥させ再ぴ家庭婦人の手で一つ一つ丁寧に糸抜きをします。
【巾出し・仕上げ】
絞りの解き上がったものは、軽く水洗・乾媒後、巾出しして仕上げます。
以上これだけの工程を経て創作されたお着物でございます。
南部地方で独自に発達してきた草木染で、
「南部しぼり」は手絞りによる微妙に異なる染めムラの美しさと、
年を経るごとに一段と味わいが出てくる色の変化も特徴と魅力の一つになっています。
さりげなく袖を通されるだけで、表情豊かな着姿をお楽しみいただけます。
従来このランクの茜染めの総絞りの御着物でしたら、
ご存知の方は大変お値打ちに思っていただけると思います。
ぜひこの機会にご検討くださいませ!
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈159cm(適応身長154cm~164cm) (4尺 1寸 9分)
裄丈66cm (1尺 7寸 4分) 袖巾33.5cm (8寸 8分)
袖丈49.5cm (1尺 3寸 0分)
前幅24.5cm (6寸 4分) 後幅30cm (8寸 0分)
※衿裏は引き紐の付いたお仕立てです。
◆八掛の色:樺色
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン 観劇、お食事会、お稽古事、街着、ランチなど
◆あわせる帯 九寸名古屋帯、八寸名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。