幻の織「吉野間道」の手織り九寸名古屋帯をご紹介いたします。
手織でしかなしえない、素朴な美しさ、そのぬくもり。
本当に良きものは、かくもさりげなく、
それでいて人をひきつけてならない魅力がございます。
シンプルながらも内からにじみでる力強い生命力を感じるひと品。
滅多とご紹介のできない経緯の逸品を仕入れて参りました。
お目に留まりましたら、この機会にどうぞご検討頂けましたら幸いです。
まずはどうぞご覧くださいませ。
今回ご紹介のお品は、丁寧な手仕事によって生み出された九寸帯です。
しなやかでハリを感じさせる帯地。
経緯の格子の中に色彩豊かに移り変わる見事な表情。
シンプルな風合いながら、味わいを醸し出す美しい地です。
本当に品よく、それでいて自然の生命力を感じる
あたたかみのあるお色であらわされております。
遠目にはすーっと地に馴染んでいるように見えて・・・
近づくと、本当に一言で言い表わすことが難しいほど、
絶妙な彩りで、細密細緻に織り上げられております。
『吉野間道』は、寛永三名妓とうたわれた吉野太夫に、
京都の豪商灰屋紹益が送ったと言われる織物。
なるほど、愛情を感じずにはいられない、その風情。
浮き織を太縞細縞に打ち込み、独特な風合いを持ちます。
かの名茶人・松平不昧もこれを好み、
自らその写しを中国に注文したと伝えられております。
箇所箇所により、微妙に異なるいろどりが絶妙のバランスで用いられた吉野格子の粋。
平面の織の中に、ふっと立体的に盛り上がるような造形美。
まさに幻の吉野間道を現代に蘇らせた、
色彩と組織の調和美を、存分にお楽しみいただける仕上がりです。
味わいある彩りとシンプルな意匠ながら、引き込まれるような洒落味の迫力。
ハイセンスなものを、さりげなく身にまとう贅。
これぞ大人の通なお洒落。
おきもの通の方にも絶対に喜んでいただける、自信の作品です。
自然な手織りの極上の風合いをこの機会にご堪能頂けましたら幸いです。
お着物との出会いも一期一会。
どうぞこの機会をお見逃しなくお願いいたします。
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
おすすめ帯芯:突起毛芯
全通柄
たかばた手織
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織のお着物など
★名古屋仕立て(税込9,350円※綿芯「突起毛芯」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,650円※綿芯「突起毛芯」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,650円※綿芯「突起毛芯」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+2,750円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。