ご存じの方がどれほどいらっしゃるでしょう…
日本工芸会正会員である、和泉明氏。
羅織に魅せられ研究に没頭し、独自の織機を作成し羅織に真摯に向き合う氏。
弊社でも今までほとんどご紹介がなく、
今回たまたま老舗問屋さんがお持ちのところを仕入れることができました。
中でもさらに希少なすくい織のお品。
その作品のほとんどが一般流通にはのらず、
ごく一部の限られた呉服専門店にしか卸されない逸品。
是非ともお手元で、この美しい織味をご堪能下さいませ。
すくい織りとは経糸(たていと)を張った状態で下絵を置き、それに沿って杼(ひ)を用い、緯糸(よこいと)で模様をすくいわけて織り上げる技法です。
綴織りとよく似ていますが綴織りの場合は緯糸で緯糸で経糸を隠してしまうのに対して
すくい織りでは経糸を隠さず緯糸との混色で意匠を表現しております。
手織りのその技の妙技を是非ご堪能くださいませ…
手織りならではのぬくもりを感じる、素敵な風合い。
素材感たっぷりのお品です。
ふっくら。
体に沿う、締め心地でしなやかな帯地。
灰色を基調にした帯地は極細の経糸としなやかな緯糸で織りなし、
お太鼓部分の緯糸は波のようにゆらめきます。
意匠にはすくい織による抽象文様を表現して。
本当にお手にとって、触れてただけないのが残念ですが締めた時の美しさも格別。
もちろんのこと、海外産の値ごろなすくい織とは比べるべくもありません。
シンプルながらその意匠美、機能美、そして組織美を追求したひと品。
創作されている数もかなり少なく、ほとんど市場に出回らないお品でございます。
末永くご愛顧いただける方にお届けさせていただければと願っております。
母娘受け継ぐ美術品としてお求めいただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
【和泉明 略歴】
1947年7月京都市生まれ
1989年1月独立自営
1995年4月日本伝統工芸展近畿支部 初入選
以降 本展、近畿展、染織展 連続入選
1996年2月通産省認定西陣織伝統工芸士認定
1996年~本展、近畿展、5年連続入選
1998年9月日本工芸会正会員認定
2001年3月近畿展入選
2001年4月染織展入選(日本工芸会会長賞)
2002年近畿展入選
2003年本展入選
2004年近畿展入選
2005年近畿展入選、日本工芸会近畿支部長賞
2005年本展、染織展入選
2006年近畿展、染織展、本展 入選
2008年各所属団体を退会
以降、個人作家業に専念
絹100%
長さ約4.35m
耳の縫製:袋縫い
お太鼓柄
おすすめの帯芯:綿芯
◆最適な着用時期 9月~翌年6月の袷・単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事、趣味のお集まりなど
◆あわせる着物 洒落訪問着、色無地、小紋、織のお着物など