◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりました。
お仕立て後、個人で修繕されたのでしょう、
三角付近の縫製が乱れている箇所がございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ。
※縫製が気になる方はお直しも承っております。
お気軽にお申し付けくださいませ。
自然の恵み…
木の繊維の表情をいかし、いにしえより
織り継がれてきたお品。
夏の和姿にアクセントをそえる
『まだ布(科布:しなふ)』に板締め絞りによる
シンプルなお柄があしらわれた八寸名古屋帯の
ご紹介でございます。
科布(しなふ)―
科布とは、科(しな)の木の皮の繊維を原料とした、日本最古の織物のひとつ。
科の樹皮の繊維は強靭で、絹よりも苧麻よりも古くより素材として
用いられてまいりました。
科布の糸づくりは梅雨時期から始まります。
直径10cmの科の木の甘皮(内皮)をはぎとり、日光によくあて
充分に乾燥させた後、8月に樹脂を取り除くため灰汁で半日煮込みます。
その煮込んだものを1枚1枚層状にはがし、ぬかに二昼夜漬け込み漂白、
ぬかを川できれいにながしたものを乾燥させて保存。
冬になると保存していたしなを水でサッとぬらし。
幅の広いしなを指で巧みに裂いて糸状にして乾燥させます。
そこから生まれた糸は、つなぎ目に爪で穴をあけ、
次のしな糸をさしこみ、よりこんでつないで長い糸にしていきます。
そうして手績みされた糸を用いて…
科布は織りあげられます。
その期間はゆうに一年ちかく。
織りあげにかけられた手間暇は想像に難くありません…
ほどよく厚みがあり、弾力性に富んだ風合い。
一度締めても復元力が高く、シワになりにくいのが特徴です。
お色は自然な亜麻色地をベースに、茶と黒褐色の彩りの
板締め絞りにて、雪華のようなお柄が染め上げられております。
自然布ならではの、ほのかに科の木の香ただよう
仕上りとなっております。
素材感に添った、帯結びで。
前日に霧吹きにて水分を含ませますと、本当にしなやかになりますので、
特に締めにくいということもございません。シワも比較的きれいに戻ります。
素材感で楽しむ涼を、お楽しみ頂きたく思います。
こだわりを持っていらっしゃる方必見のお品。
お手元でご愛用いただけましたら幸いでございます!
科:100%
長さ約4.0m(長尺・お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
※トンネル仕立て
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 7月、8月の盛夏の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 軽い格式のお茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 夏の織のお着物、小紋、上布など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。