【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68cm(1尺 7寸 9分) 袖巾34cm(8寸 9分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりましたが、
おおむね美品でございます!
着用皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
児玉博
六谷梅軒
中島秀吉
この三人のお名前を聞いてお着物好きの方であればどなたかのお名前はご存知でしょう。
重要無形文化財技術保持者いわゆる人間国宝の方々でございます。
今回ご紹介のお品は贅沢にも三人のお柄を一枚に込めた稀有な作品。
まず希少なお品であることはご説明に及びません。
最高級の江戸小紋。
その”粋”な世界観を存分にご堪能くださいませ。
伊勢型―
突き彫り、引き彫り(縞彫り)、道具彫り、錐彫り。
細密な表現ながら、機械では表現できない
『てしごと』故のまるみが感じられる、その表現。
その『てしごと』の極み、人間国宝によって創作された、
希少な伊勢型を使用した傑作でございます。
昭和30年2月、伊勢型紙が持つ高度の技術に対して、六谷紀久男氏(錐彫り)、
児玉博氏(縞彫り)、南部芳松氏(突彫り)、中島秀吉(道具彫り)氏、
中村勇二郎(道具彫り)、城之口みゑ氏(糸入れ)の6名の方々が
重要無形文化財(人間国宝)に指定されました。
伊勢型の彫り師は、渋紙(和紙に柿渋を塗っていぶし、強度を高めたもの)に
求められた柄をあてて、その通りに小刀を走らせます。お柄にもよりますが、
小紋などは、数ミリのズレも許されないまさに職人芸。一つの作品に一ヶ月
かかることなど珍しくなく、その間、彫師はただひたすら、「アテ場」と
呼ばれる型彫専用の机で孤独な作業にとり組みます。
それでも、そこまでして生み出されたにもかかわらず、限りのある型の寿命。
染めを繰り返しますと、型はどうしても破損してしまいます。
一部でも破損すれば、永遠に同じものを製作することはできません。
その型が一つ減り二つ減り、今となっては希少価値も大変高くなっております。
信じられますでしょうか…
その人間国宝の型を重ね染め上げたお品。
その三人の魂とも呼べるお柄の数々。
「伊勢型写し」ではなく、情熱と愛情を込めて彫り上げられた
本物の伊勢型を用いて染められる、本物の江戸小紋。
これが人の手によって彫り上げられたこと、
そしてそれが寸分の狂いもなく染めつけられていること、
静けさの中に、吸い込まれるほどの迫力のオーラを感じていただけることでしょう。
白生地には、高級濱ちりめん地を使用。
シボ立ちは大変細やかで、肌触りはすべらかかつしなやか。
お着物上には柔らかな絹艶が走り、
着姿に奥行きと上質なお品ならではの重厚感が感じられます。
お色は、深み豊かな緑色。
その地に細やかで繊細な意匠が惜しげもなく…
児玉博 … 縞彫
六谷梅軒… 雁彫
中島秀吉… 道具彫
上記の3名の人間国宝の型を寄せ、雪輪や行儀、縞などを込めた間道をあらわしました。
点と線が浮き立つ型彫のその一つ一つが、
絹地にふんわりと柔らかな立体感を作り出し、
さりげなく広がる蔓の曲線がそっと女性らしい品の良さを感じさせます。
申し上げるまでもなく、数あるお品ではございません。
だからこそお探しの方に…
後世に伝えたい思い、後世に残したいその技。
お手元でご愛用頂ける一品となりましたら幸いでございます。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈158cm(適応身長153cm~163cm)(4尺 1寸 7分)
裄丈66cm(1尺 7寸 4分) 袖巾34cm(8寸 9分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾25cm(6寸 6分) 後巾30.5cm(8寸 0分)
※衿裏は引き紐の付いたお仕立てです。
◆八掛の色:柳鼠色
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、お食事会、お茶席、お稽古事、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる帯 袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。