奈良組 箜篌(くご)
正倉院の宝物には奈良組の組紐が数多く残されています。
正倉院に多くの遺品が残された組紐で、佩飾(小刀など腰から吊るすもの)や几褥(きじょく=テーブルセンターのようなもの)、楽器などの飾り紐として使われていました。
筒状に近いしっかりと厚みがあり、丸みのある組み目が美しく並びます。
締めるとキュッと絹鳴りがし、さらに自然に元に戻ろうとする伸縮性のある組み方です。
箜篌(くご)とはハープに似た形の楽器で、正倉院にもその断片と思われる品が保管されています。
本品は、この楽器の一部に使われていた紐の色合いが帯締めに表現されています。
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有職組紐・道明
お着物好きの方なら一度は耳にした事がある、紐の有名ブランド。
創業以来360年、素晴らしい逸品の数々を世に送り出し
伝統を受け継ぐ東京の老舗としてお着物雑誌などで紹介されるお店です。
「ひも」の美を追求することによって「ひも」の美を創造する。
寺社仏閣に関わる組紐の復元をされているため、道明さんの組紐にはそれに因んだ名前がついているものが多く、
有名なところでは「厳島組」や「中尊寺組」、「知恩院」など…
その寺社仏閣に残っている組紐を研究し現代に蘇らせた紐もございます。
いずれも並々ならぬ紐への見識と情熱によって蘇ったものばかり。
紐への深いこだわりを秘めた、道明の帯締め
ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。
素材/絹100%
長さ/約145cm(房含まず) 幅(直径)/約0.9cm
切り房
◆季節 問いません
◆年代 問いません
◆TPO カジュアル