その歴史は…戦後より。
琉球の織物に詳しい方でも、まだご存知ない方も
いらっしゃることでしょう。
限られたルートでしかお見かけしないお品。
伝統工芸とはまだ認められておりませんが、南風原町に
戦後から伝わる織物、『ハイオ花織』による九寸帯のご紹介です!
※仕立て上がりリサイクル品として仕入れました
締め跡もごくわずかでおおむね美品として
お届けできます。
■ハイオ花織―
南風原地方の『南風原花織』は、ぬきを足踏(花そうこう)で浮かして織る
「クワンクワン花織」と、縦糸に対し手作業で花糸をすくいあげる「手花織」
が主流でございますが、他にも、タッチリ花織、照屋花織、喜屋武花織、
ヤシラミ花織、ロートン花織など、様々な技法がございます。
その中でも異色、特殊な織技法のハイオ花織…
1960年、名護市内の教会にいらっしゃった、ウィリアム・ハイオ神父の
指導のもと、両面使用できる組織の織物、「ハイオ花織」の原作が
製作されました。
その後、田本成子氏が色彩、縞入りなどを工夫し、和装に合うように
数多くの反物を創作され、試行錯誤を重ねられて、今に至っております。
戦後間もないころからの事でございますので、約70年前後。
織り技法はまだ年数が浅いものでございますが、琉球の新しき織物として、
また、若き織り手さんの表現力の試される織物として、『ハイオ南風原織』の
名で織り継がれております。
織り上げも少なく、限られたルートで、大切に販売されている為、
お見かけする機会もまだまだごくわずか。
ふわっとした紬独特のやわらかな帯地。
おだやかな淡い黄土茶のミントグリーンの
花織がかわり七宝文を全通にわたり織り出されています。
統一された色彩ながら所作で
幽玄にそのいろどりを浮き沈みさせ
飽きのこない帯姿を作り上げます。
琉球の織物らしい、手仕事の温かみを感じさせてくれる
仕上がりとなっております。
深いお色味のお着物とのコーディネートで個性の色あそびを。
淡いお色のお着物とのコーディネートで、くっきりとした
コントラストで引き立つ帯姿を。
御召、小紋、織のお着物とあわせて、その表情をお楽しみくださいませ!
絹:100% 長さ:3.7m
織り手:とも工房 平良智子作
パールトーン済
◆最適な着用時期 袷(10月~翌年5月)
◆店長おすすめ着用年齢 お好みが合えばおいくつでも
◆着用シーン 行楽 デート 小旅行 女子会 街歩き ショッピング
◆あわせる着物 小紋 織きもの お召 綿きもの
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。