◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます!
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
織物通ならばご存知!
夏の織物の逸品クラス【 越後上布 】八寸名古屋帯のご紹介です。
経(たて)・緯(よこ)糸とも青芋の手績みの糸を用い、
いざり機で織った、重要無形文化財指定技術使用の
お品の中でも高価な絣もの。
その希少性は通ならば語らずともおわかり
いただけることかと存じ上げます。
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
越後上布―
1955年に国の重要無形文化財第一号に指定された越後上布は、
2009年さらに、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
越後上布は、出来上がるまでに気の遠くなるような時間と手間がかかり、
生産数が本当に少ない為、ほとんど市場には出ることはありません。
歴史は非常に古く、1200年前の奈良時代・天平年間に織られた
麻布が正倉院の宝物として保存されています。
「北越雪譜」の時代、いかに機織りが上手にできるかが
嫁入りの条件に数えられ、一家の経済に影響したものでした。
越後上布の素材である糸は、まず苧殻を抜き、上布の原料となる
皮の肉質をそぎ落として繊維だけを取り、それを爪と指先で裂いて
より合わせてつくる繊細な糸。
おきものでしたら、約一反分の糸を績むのにかかる時間が約3ヶ月。
手間暇かけて績まれた手績みの麻を、
昔ながらの居座り機で丹念に織り上げて…
糸が細くなればなるほど乾燥に弱くなるため、
暖房のほとんどない場所で作業が行われ、雪の湿気だけが糸を守ります。
それを極寒の雪水ですすいで、糊を落として足踏みが済むと、
3月の陽気のよい日に雪上に晒します。
そうして完成する越後上布。
今回ご紹介する八寸帯は、手績みの素朴なあたたかさと、
シンプルな意匠が心を惹きつける素敵なお品となっております。
自然繊維が生み出す絶妙な彩りの表情豊かな帯地に、
ごくごくシンプルな市松模様がリズミカルに織り出されております。
かざらない、その意匠。
素材の持ち味を最大限に伝える意匠構成が、
和姿をすっきりと演出してくれる事かと存じ上げます。
ヨキモノをと望まれる方に。
お手元で末永くご愛用いただけましたら幸いでございます。
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
麻100% 長さ3.7m
柄付け:全通柄
◆最適な着用時期 7月、8月の盛夏の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事、お稽古など
◆あわせる着物 夏の織のお着物、小紋など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。