明治以降庶民の衣服として広く愛されたその風合い。
素朴でぬくもりがあり…
深く奥行きのあるお色が着姿をきりりと引き締める。
街着や旅行着、日常着としてお召しいただきたい久留米かすり。
素朴さただよう、上等の綿きもののご紹介です!
久留米かすり―
『伊予絣』、『備後絣』とともに日本三大絣の一つともされる綿織物です。
久留米絣は、19世紀初めに一切れの木綿の古い布のかすれた糸をヒントに、
12歳の少女、井上伝によってはじめられたとされております。
その後、現在の福岡県南西部にあたる久留米藩が産業として奨励したことにより、
絵絣技法や、小絣技法といった改良工夫がすすみ、
久留米絣は、大柄小柄絣、そして絵絣等、
他に類のない特徴的な技術を持った木綿織物として発達して参りました。
本作品は、織機によって織り上げられたシンプルな一枚です。
深い黒色の地に、一面に青と白の絣糸を用いて文人絣の柄を織り成しました。
元々、男物として織られることの多かったお品。
作家が好んで着ていたことがこの名前の由来です。
色数を抑えて表現された、粋な面持ちに仕上がっております。
素朴ななかにも情趣かおるひと品。
他のお着物にはない、綿ならではの素材感をお楽しみください。
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※天然染料を使用しておりますので汗や摩擦でほかのお品に色移りする可能性がございます。
洗濯の際には他のものと分けて洗ってください。
また、長時間の浸漬やぬれたまま放置は避けてください。
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綿100%
長さ約12.5m 内巾39cm(裄丈74cmまで)
久留米絣協同組合の証紙がついております。
◆最適な着用時期 10月~5月(袷の季節・真冬除く)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 街着、行楽、カジュアルなパーティーなど。
◆あわせる帯 洒落ものの袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[バチ衿]
水通し4,950円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)で承ります。
[広衿]
水通し4,950円+ポリエステル衿裏880円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)で承ります。
※綿の着物は地厚な生地のため、裏地なしの単衣仕立てとなります。単衣仕立てで冬の季節にもお召しいただけます。袷仕立てをご希望の場合にはお問い合わせくださいませ。
※背伏せなし(背は袋縫い)・ポリエステル糸でのお仕立となります。
※国内手縫い仕立て+8,800円(税込)
※「水通し」は、お仕立て前に生地の糊を落とし、ふっくらとした風合いに仕上げるために行う工程です。