【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70.5cm(1尺 8寸 6分) 袖巾35.5cm(9寸 3分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりましたが、
おおむね美品でございます!
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
伊勢型―
突き彫り、引き彫り(縞彫り)、道具彫り、錐彫り。
細密な表現ながら、機械では表現できない
『てしごと』故のまるみが感じられる、その表現。
その『てしごと』の極み、人間国宝、故中村勇二郎氏の型による、
特撰江戸小紋訪問着をご紹介致します!
延暦年間に始まったとされる伊勢型の歴史。
そこに確実にその名が刻まれる、人間国宝・中村勇二郎。
すばらしい作品を数多く残し、昭和30年に重要無形文化財(伊勢型紙道具彫)に認定され、
昭和60年に惜しまれつつも亡くなられております。
亡くなられた後も、その素晴らしい型紙は生き続けます。
ですが、どこか一部でも型が破損すれば、二度と染めはできません。
歳月とともに一つ減り二つ減り…
現在では大変価値のあるものとして大切に保管されております。
今回ご紹介いたしますのは、その稀少な型紙を用いて染めあげられたお柄を背景に、創作性溢れる花丸紋様を散らしたお品。
まずこちら…ひと目見て驚きました。
あらわされた意匠には立体感ある刺繍のような染ばかりかと思いきや、
随所に刺繍も施されております。
こんな作品他にはございません。
卓越した染めの技術があってこそ。
実現したお品だと存じます!
次このような秀作をご紹介できる機会はいつになることやら…。
おきものファンの皆様!ぜひぜひご覧くださいませ!
しっとりと落ち着きがある墨色の絹地。
そこに伊勢型を用いて染め上げられた割付文様。
遠目には無地の印象をうける細やかな伊勢型紙道具彫は、
まさに神業ともいうべき技から生み出されるものでございます。
道具彫に使用される小刀の刃自体が、桜や梅などの花びらの形、ま
たは四角、三角、菱型などの形をしており、中村勇二郎氏は、実に3000本以上もの彫刻刀を作り上げ、自在に操ることができたと聞きます。
また道具彫は、実に緻密で、神経を酷使するような仕事が求められますので、ごく限られた匠でしか成しえないともいわれております。
現在では、伊勢型紙の技術も後継者が少なく、いわゆる定番な柄行・大きさのものばかりが創られているようですので、
本品のような創作性にあふれたものは、ほとんど見ることができません。
そして決して単調ではなく。
お裾元、お袖にかけて深い黒橡色のグラデーションを施して。
その深い地色を背景に、地色に映える鮮やかなお色を幾つも用いてあらわされた、花丸文。
丁寧なその筆運び、構成、色彩の組み合わせ。
全てが組み合わされて仕上げられたからこその、この立体感。
そして淑やか、醸し出される一流の品。
おしゃれ着でありながらも気品や奥行きのあるシルエット。
上質を知るシックな大人の社交着として存分に活躍してくれることでしょう。
フォーマルからセミフォーマルなシーンに幅広くお召しいただけるこちらのお品。
様々な式典からパーティー、入・卒業式の付き添い、観劇などにもおすすめです。
本物のお品をお探しの方に…
ぜひとも本当に“良きもの”を、この機会にお求めくださいませ。
どうぞお見逃しのないようお願い致します。
■中村勇二郎プロフィール
明治35年 三重県に生まれる
大正 4年 伊勢型紙の道具彫り技術を父に師事
昭和30年 重要無形文化財(伊勢型紙彫刻道具彫り)保持者に認定される
昭和45年 大阪万国博「県の日」に伊勢型紙の彫刻実演を披露
昭和47年 天皇陛下から勲五等瑞宝章を授与される
昭和48年 高松宮殿下に彫刻実演を披露 「菊水ノ図」を献上
昭和50年 皇太子・同妃殿下に伊勢型紙の彫刻実演を披露
皇太子殿下に「瑞雲祥鶴ノ図」を献上
昭和51年 常陸宮殿下に「壮龍ノ図」を献上
昭和55年 宮殿下に「四君子ノ図」を献上
昭和55年 第31回全国植樹祭にて天皇・皇后両陛下に伊勢型紙の彫刻実演を披露
皇陛下に「古代菊ノ図」を献上
三笠宮殿下に「双鶴ノ図」を献上
昭和56年 秩父宮妃殿下に「鶏鳴ノ図」を献上
昭和59年 高円宮殿下に「翔馬ノ図」を献上
昭和60年 三笠宮殿下に「卯ノ図」を献上
83歳で永眠
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈157cm(適応身長152cm~162cm)(4尺 1寸 5分)
裄丈64.5cm(1尺 7寸 1分) 袖巾33cm(8寸 7分)
袖丈48.5cm(1尺 2寸 8分)
前巾24cm(6寸 3分) 後巾30.5cm(8寸 0分)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添いなど
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。