商品番号 1328512

【夏物】 【原始古代布・しな布】 手績み科糸織 手織り八寸名古屋帯 「無地」 まさに自然と手仕事の結晶。 激減する伝統の作品。

売切れ、または販売期間が終了しました。

沖縄の芭蕉布(ばしょうふ)、静岡の葛布(くずふ)と共に…
日本三大古代布のひとつに数えられる織物、科布(しなふ)。

ご存知の通り、後継者不足や材料の調達難から、本当に創作数の限られる”幻の織物”とも呼ばれ、
近い将来その伝統が途絶えてしまう可能性が高い織物の一つと言われております。

今回ご紹介するのは、自然の表情をそのまま織り上げたかのような素朴で人手のぬくもり感じる無地のお品。
通の織物好きにはたまらない創作品でございます。
室町の問屋でも流通は非常に限られておりますので、仕入れができる先も1件、2件程度。

本当に貴重なお品でございますので、お探しの方も沢山いらっしゃることでしょう。
何卒この機会をお見逃しなきようお願いいたします。

風合いを真似て絹糸を用いた「絹科布(きぬしなふ)」ではございません。
紛れもない本物、手績み科糸織のお品でございます。

シナノキ(科の木)の樹皮を細かく裂いて績まれる科糸。
それを用いて織り上げた布が「科布」です。
その歴史は縄文・弥生時代にまでさかのぼり、
9・10・13世紀には文献にも登場、かつてはかなりの量が生産され、
衣類として需要があったものと考えられております。
(平成17年に伝統的工芸品に指定された際、「羽越しな布」として登録をされております。)

山間の村々で織られていた科布。
大麻布や苧麻布の普及によって織り上げ数が少なくなり、
江戸時代に木綿栽培が始まるとより一層生産地が減少、さらに第一次世界大戦後には風前の灯火、
もはや新潟県と山形県の一部にしか残らなくなりました。

その織り上げは、一年がかり。
木を切り、皮をはぎ、水につけ、煮る、洗う、裂く、績む、撚りをかける、織る。
20以上の工程を経て、はじめて布になります。
丹精込めた手仕事で作られますので、大変希少価値の高い織物と言えましょう。

その特徴は、ざっくりとした素朴な手触り、自然な色合い。
大変軽くて通気性に優れ、水に強く、陽射しによる変色の心配もございません。
使い込むほどに木肌の艶がでてまいります。

自生する科の木から素材をとり制作されており、
その強靱さ、耐水性、通気性、織り目の美しさと素朴さ。
人の心の通ったあたたかさは、現代の人々の感性に訴えるものがございます。

山里の暮らしの中で受け継がれてきた伝統と、
根気のいる作業を経て生み出される素朴な風合いの布には、
あふれだすような生命力を感じとっていただけることでしょう。

お着物を愛する皆様に自信を持っておすすめいたします。
どうぞこの機会にお持ち頂けましたら幸いでございます。。


≪科糸織帯の取り扱い≫
科の木の芯皮を糸に紡いで原料にしており、自然の樹木の香りがいたします。
また、織機が明治以前のいざり機なので、織る時に
タテ糸・ヨコ糸ともに水に濡らして織りますので、耳巾が不揃いになります。
このように原始的な織布ですから独特な自然の風合いと色彩になり貴重な商品です。

お召しの際には、乾燥しておりますと硬い風合いになる場合がありますので、
前の日に霧吹きをして掛けておきますと柔らかくなります。
ご使用後も同じように霧吹きして掛けてからシワを延ばして陰干ししてください。


商品詳細

- 素材・サイズ

手績み科糸100%
長さ約3.6m(仕立て上がり時)
全通柄

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 6月下旬~9月上旬の盛夏

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 観劇、女子会、街着など

◆あわせる着物 夏の小紋、上布、織のお着物など

お仕立て

八寸帯を直接お仕立てされる方はこちら
(手かがり仕立て)


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