ご紹介する「志まや」さんは、嘉永6年(1853年)創業。
初代は嶋屋長兵衛の名で、男物の肩裏を織っていたと伝えられています。
戦後に帯を織り始められ、そこから60年以上の歴史をお持ちの老舗の機屋さんです。
数々の作品展でも類稀なセンスの作品を出品されるなど、
老舗でありながら現代の和装に調和する帯の創作にも意欲的な機屋さんです。
そして今回ご紹介のお品は、志まやさんの真骨頂「紹巴織」の作品。
長年にわたり紹巴(しょうは)織の研究に心血を注がれてきました。
一見して通好みのお品とお分かりいただけることでしょう。
その機屋さんのリサイクル品が入荷しました。
ほんのわずか締め跡が見受けられますが目立つものでは
ございません。ぜひこの機会をご検討下さい!
【 紹巴織 】
古代の高僧の袈裟、金襴裂地として西陣で織られた紹巴織。
千利久の弟子・里村紹巴が所持していたことから、この名がついたと言われます。
染めのような絵画的な織り上がりと、密でしなやかな生地風、
キュッと締まる締め心地の良さは、
一度お締めいただくと手放せなくなってしまうことでしょう。
現在日本で「伝統工芸品」と認められる織物は、
「爪織本綴れ」と「紹巴」だけ。
本綴れは他国で織れても、紹巴は西陣の特産品でございます。
こちらのお品のしなやかさは特に格別…
他の「紹巴織」と言われる帯と比較してもその差は歴然です。
この風合いは画面からお伝えすることができず非常に残念ですが、
お手元に届きましたらどなたにもご納得いただけるものと思います。
すべらかに、そしてしっとりしなやかな風合いが心地よい帯地。
マットなモスグレーを基調に辛子の献上文。
その両側には煉瓦塀のようなモダンな色紙模様。
もう片面は 表地と同じ地色と
淡ベージュの昼夜織にて
献上取に杵の意匠を並べました。
両面とも全通ですので
お太鼓もだしやすくきっと重宝して
いただけることと思います。
洒落訪問着から紬にお着物にまでとご着用の巾も広く、
ご年齢、季節も問いませんので、母娘でお楽しみいただけます!
味わい豊かな、ひと味もふた味も異なる、
センスの利いた和姿をお楽しみください!
絹100% 長さ約4.38m志まや織物謹製
耳の縫製:袋縫い 柄:全通柄
◆最適な着用時期 袷の季節(10月~翌5月)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 街着、音楽鑑賞・観劇、お食事(ディナーからランチにも)、
茶席、和のお恵子等
◆あわせる着物 洒落訪問着、付下げ、色無地、小紋、織のお着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。