いまとなっては少なくなりました…。
ごくシンプルな一元式を敷き詰めた無地なのですが、
この『絣無地』こそ、ひとつの失敗も許されない、職人の腕が試される究極の絣!
ぜひ皆様にもお手元でご堪能いただきたく思い、仕入れて参りました。
さらにはこのお色…。
大変希少な一枚でございます。
ひと通りの柄大島を着尽くしてこられた通の方…
ぜひお見逃しなきようお願い申し上げます!
最高級の織物として知られ、高い人気を誇る本場大島紬。
この上ない細緻な絣表現に、
伝統技術のすばらしさを感じていただけることでしょう。
大島ファンの方はご存知かと思いますが…
絣には、「カタス式」と「一元(ひともと)式」がございます。
「カタス式」の倍の絣糸を使う「一元式」。
今回ご紹介のお品は二元越のお品でございますので、
地糸が四本のお品でございます。
ひとつひとつの十字絣が柄行を表現し、
一つでも絣がつぶれていたりすると検査不合格となりますので、
熟練の匠にしかなしえない高度な技法が必要とされています。
絣模様をくっきりと作るためには、大変な力で締めつけて織り込む必要があるため、
昔からこの締め機は男性の仕事とされてきました。
それでも、図案に合わせて締め機にかける糸を調節して、確実に、数ミリ単位の狂いもなく締め込んでいくというのは大変に緻密で根気がいる仕事。
ここで間違いが起こると絣模様ができなくなってしまうため、
力があるというだけではできない難しい仕事です。
その素晴らしい絹糸は、高機による手織りで一糸一糸心を込めて織り上げられます。
一反を生み出すのにのにシンプルな柄のものでも一ヶ月と聞きますから、
要した月日は数ヶ月をくだらないはず、職人さんの苦労がしのばれます。
数センチ織り上げては経糸をゆるめて一本一本針で絣をあわせ、
一ミリ単位のズレも許されません。
凛とした藤地に、白の蚊絣のみで織り表された無地感覚でモダンな表情が現代的な感性光る仕上がり。
帯合わせが楽しくなるお着物かと存じます!
洒落袋帯、博多帯、九寸・八寸名古屋帯、塩瀬、民芸紬帯。
合わせられる帯の種類も幅広いので、様々なコーディネートで、
バリエーション豊かなおしゃれをお楽しみいただけます。
日本の染織の歴史が忍ばれるようなすばらしい出来栄えの作品…
どうぞ末永くご愛用いただければと願っております。
絹100%
長さ約12.3m 内巾約37cm(最大裄丈約70cm)
本場奄美大島紬協同組合の証紙、経済産業大臣指定伝統的工芸品の証紙がついております。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃 単衣でのお誂えもオススメです
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出掛け、ご旅行など
◆あわせる帯 お洒落袋帯、九寸帯、八寸帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立ご希望の場合、
[ 袷 ]
地入れ2,750円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+お仕立代26,400円(全て税込)で承ります。
[ 単 ]
地入れ2,750円+衿裏2,200円+お仕立代26,400円(全て税込)で承ります。
・海外手縫い価格です。国内手縫いは、「大島紬・結城紬」+23,100円(税込)、「左記以外の紬」+12,100円(税込)で承ります。