◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりました。
お太鼓上部にうっすらとスジ、中無地から手先にかけて
変色、手先にシミがございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
ご了承の上、お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。
生地はし、落款などはございませんが、
有公氏の作品で同柄がございますのと、また顔料の状態から
ほぼ間違いないかと存じ上げます。
※名古屋帯の場合、有公氏の作を表す落款は
返し三尺の奥に縫い込まれるか、仕立ての時点で
生地はしとして裁断されますので、本品はおそらく
裁断されたものと思われます。
お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。
国指定重要無形文化財「紅型」の保持者
【人間国宝 玉那覇有公】氏による…
特選の琉球紅型九寸名古屋帯、シボの陰影豊かな
ちりめん地に染をあしらったお品。
その昔、身分の高い者だけに着用を許され一般的には禁断の布であった紅型。
絵師が図案を描き、彫り師が型紙を彫り、それを紅型三宗家と言われる
「城間」、「知念」、「沢岻(たくし)」の三家の染め師が
完成させるという形態で、匠の技が守られてまいりました。
廃藩置県によって王朝の庇護はなくなり、
戦争によって多くの型紙や道具が失われ、
一度は消え去りかけた技。
その技が今ありきは…
その日の生活さえままならぬ状態の中で、辛苦を乗り越え、
創作を続けた職人の情熱によるものでございます。
玉那覇有公―
終戦後、紅型復興に努めた偉大なる先達、
城間家14代の城間栄喜氏に師事、手間と熟練を必要とする
『両面糊置き』の技法などを伝授されました。
34歳の時に公募展へ初出品、その後数々の輝かしい受賞歴を経て…
1996年、60歳の折に重要無形文化財「紅型」の保持者に認定。
地元沖縄に根差した作品の数々。
琉球に息づく自然の植物をモチーフに描き出される意匠は、
伝統的な中にも今を感じさせるデザインとなっております。
今回ご紹介のお品はちりめん地にお柄を表現したお品。
おだやかな白茶地をベースに、魚を入れる手籠に
カワハギ、カサゴなどの魚、船を漕ぐ櫂のお柄が
染めあしらわれて…
色彩を重ねる事で鮮やかさが際立ち、華やかさを増して、
心惹きつけてやまない魅力が感じられる仕上がりとなっております。
付下げ、色無地、小紋、織のお着物とのコーディネートで!
琉球の深い伝統に思いを馳せながら…
それを装う贅沢さ。
色褪せることない琉球の心を、どうぞ存分にご堪能ください。
お手元でご愛用頂けましたら幸いでございます。
【玉那覇有公氏 プロフィール】
■1936年 石垣市大川生まれる
■1961年 25歳3月 城間栄喜の元で琉球紅型の修行をする
■1970年 34歳3月 第22回沖展出品 公募展へ初出品する
■1972年 36歳 3月 第24回沖展「奨励賞」受賞
~これ以降、毎年のように「沖展」「日本伝統工芸展」などで受賞し続け~
■1996年 60歳 6月 重要無形文化財紅型保持者(人間国宝)認定
絹100%
長さ約3.74m(お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄 ※手先柄(果紋:はてもん)あり
◆最適な着用時期 9月の単衣から翌6月までの単衣、袷(あわせ)の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 軽い格式のお茶席、お稽古、芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き などの
◆あわせる着物 付下、色無地、小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。