知る人ぞ知る、米沢最古参の老舗【白根沢】による八寸帯。
他の産地では見られることのできない、こだわりの素材、
織りの工夫をじっくりとご堪能頂きたく思います。
問屋間でも一目おかれている【白根沢織物】。
白根澤家はその昔、江戸時代中期の大名、上杉鷹山の家臣でした。
しかし当時、米沢藩は財政逼迫の危機に陥っており、上杉家を何とかしようと立ち上がった上杉鷹山公が織物の産地にしようと考え、白根澤家は直々に鷹山公より織物商になることを指示され、以来十一代、およそ200年に渡りその伝統織物を守り続けている機屋さんでございます。
今作は土佐手漉きの和紙でちぎり絵を描いた創作性豊かなひと品。
帯地には、しっかりとしたハリを感じさせる栗繭の帯地を用いました。
栗繭糸とは、栗の葉を食べて栗毛色の糸を産む野蚕から採取する糸のことです。
ふくよかでやわらかな肌触りと栗毛色の光沢ある質感が魅力で、
今ではごく少量しかとれない貴重品となっています。
自然の中でとれた栗繭糸を緯糸の織込み創り上げた
布地の中に自然の恵みをふんだんに取り込んだ心温まる優しい一本です。
その温もり感じるざっくりとした風合いの紬地に、
土佐の手漉きで作られた上質の和紙を用い、
「椿」の意匠を存在感豊かに手仕事で重ねました。
油絵のような幻想的でどこか神秘的な印象を感じさせる美しい仕上がり。
味わいある糸使いに和紙の風合いが豊かな趣味の帯!
織のお着物にはもちろんのこと、小紋などのやわらかものにもどうぞ。
ご紹介の少ないお品ですので、この機会をぜひお見逃しないよう、
素敵にお締め下さいませ!
絹100% 長さ約3.6m
お太鼓柄
白根沢謹製
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 30代~
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出掛け、ご旅行、お茶会、和のお稽古
◆あわせる着物 小紋、御召、紬