綴れ帯の名門「本つづれ勝山」の創業者である勝山正之氏が、
あくなき創作意欲とともに設立した「白龍庵勝山」より…
連綿と受け継がれる西陣の匠技がしのばれるような
<手織り紋綴れ>の袋帯をご紹介いたします。
***********************************************************
2020年の暮れ、惜しまれつつも機を閉じられることとなりました。
それに伴い、白龍庵勝山さんのご厚意により所蔵品をお譲り頂いたものです。
もう生み出されることのない逸品帯を、大切にお届けさせて頂きます。
どうぞお見逃し無く!
***********************************************************
あくまでも、手織り一本。
軽いものでもひと月に一本、重たいものでしたら、
ふた月み月に一本というペースで、
一人の織り手さんがその作品にかかりきりになり、
丁寧に丁寧に、その創作を続けてこられました。
白龍庵勝山の紋綴れ帯…
「かたい」「締めにくい」というイメージだった綴れ織を、
極細糸を用いて織ることにより、「しなやか」で「軽い」「締めやすい」、
さらにはそれによって二重太鼓の袋帯として完成させられ、
幅広いシーンにお締め頂ける帯として生み出されました。
まずはお手を触れてくださいませ。
従来のものとは全く違う、このやわらかさ。
「打ち込み」という、糸を織り込む本数が格段に違います。
綴れ地とは思えないほどにやわらかく、締め心地は格別の仕上がりです。
本物は本当に手間暇かかります。
銘【 天神唐草 】
穏やかな鶸萌黄(ひわもえぎ)色を基調とした帯地。
その地に「天神唐草」と銘打たれた吉祥柄を全通にわたって織り上げました。
趣味のお席からカジュアルシーンに幅広くご活用頂けます。
小紋、御召などに合わせて、お稽古やお茶席に。
また気軽なお出掛けやランチなどにもお薦めです。
西陣の歴史と伝統がしのばれるような表情をご堪能いただきたく思います。
【 白龍庵勝山 略歴 】
昭和14年 創業者 勝山正之 京都西陣に生まれる
昭和37年 同志社大学卒業後 父親経営の勝山九一商店に入店
昭和42年 同店 店主になる
昭和52年 株式会社本つづれ勝山 設立
昭和54年 有限会社暁山織物 設立
昭和60年 上記2社を弟に譲り、勝山商事株式会社 設立
昭和62年 本社移転にあたり、社名を「株式会社白龍庵勝山」に変更
平成17年 創業者死去により、二代目 勝山朝成が遺志を継承
平成24年 西陣織大博覧会に初出展『京都府知事賞』受賞
平成25年 西陣織大博覧会において『京都商工会議所会頭賞』受賞
平成26年 西陣織大博覧会において『(財)大日本蚕糸会会頭賞』受賞
平成27年 西陣織展2015において『文部科学大臣賞』『京都商工会議所会頭賞』受賞
平成28年 西陣織展2016において2年連続『文部科学大臣賞』受賞
令和2年 惜しまれつつ制作活動に終止符を打たれる
絹100% 長さ4.35~4.50m(お仕立て上がり時)
※長さご指定可能です。
西陣織工業組合証紙No.2527 白龍庵勝山謹製
おすすめの帯芯:綿芯
◇全通柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン お稽古、お茶席、ランチ、行楽など
◆あわせる着物 色無地、小紋、御召