商品番号 1310737

【西陣・都 都屋義兵衛】 爪掻き竹櫛技法 特選手織綴れ織り袋帯 「扇に若松」 このクラス、今では本当に希少です。

年々織り手さんが減少しており、爪掻の綴織りだけでも大変希少です。
しかし今回ご紹介するお品は、その中でもなかなかご覧頂いたことのないお品ではないでしょうか。
精巧な織美に満ち溢れる本綴帯のご紹介です。

この柄絣、色彩量、タレ先にも織り上げられた意匠、
もう…見ているだけでため息がこぼれます。

少し織に詳しいお方でしたらどれほどの時間と熟練の技術が必要か、
すぐにご判断いただけることでしょう。
通常の綴れの基本としては色糸を多く使うほど手間がかかり、
緯糸のみでお柄を表現いたしますので、
必然的に霞や雲取りなど、横に長いお柄が多く作られ、
本品の様なお柄は大変高度な技術と大変な手間がかかります。

お恥ずかしながら、今現在この様な精巧なお柄を織り上げられる技術。
そして現実的なお値段でご紹介できる機会は数えるほどしかございません。

今後ますますご紹介の減る西陣の”本物”
決して価値の付けられる作品ではございませんが、
心を込めてお届けさせていただきます。

都さんの創業は昭和13年。
以来80年に渡って時代の流れとともに新しい感性の元、様々な作品を世に送り出しておられます。
ご存知の櫛織り綴れの作品や、「四季彩」・「唐俑箔」などのシリーズなど、
多種多様の技術を駆使して創作される作品には都さんの心が宿っております。

爪掻き本綴帯は想像を超えるほど本当に手間暇がかかる手織りの最高峰とも呼ばれる織物です。
通のお方も間違いなくうならせるこのと出来る名品に仕上げられています。

皆様ご存知の綴れとは全く違う、このやわらかさ。
打ち込みという、糸を織り込む本数が格段に違います。
よってこの綴れ地とは思えない、ぎゅっと軽く握れるほどの柔らかさ、締め心地は格別の仕上がりです。
≪本物≫は本当に手間暇かかります。
そのため今では大変希少となってまいりました。

爪掻本綴の織リ手さんは、常に指の爪先にヤスリをあてノコギリの歯のように刻んでおきます。
文様を織る際、図案(下絵)を経糸の下に挿し込んで経糸を透かして見ながら、経糸を杼(ひ)ですくい緯糸を越して織り込んでいきます。
そして、ノコギリの歯のように刻んだその爪で、緯糸を1本1本掻き寄せ、織手の感性により織り込んでいき、筋立て(すいたて)という櫛で織り固めます。
ですから霞や雲取りなど、横に長い図柄は比較的楽に織りすすめられますが、
本品のように多彩ないろどりの図柄は大変な作業が必要ととなります。

綴れ地とは思えないほどしなやかな帯地は、こっくりと深い黒地。
思わず息をのむほど壮麗な構図で繊細にあらわされたのは、
「扇に若松」と題された雲取に若松の込められた扇の意匠。

たっぷりとした柄行で実に見事。
高貴に煌めく金銀箔が品格高く存在感を高めた斬新な構図はまさに通好みの極上の域。
本物志向の通の方に、自信をもっておすすめ致します。

卓抜した創作力は、本当に素晴らしく、
何十年もこの道にいらっしゃるプロの方をもうならせてしまうほどの出来栄えです。

柄付けのしっかりとしたフォーマルはもちろんのこと、
帯を際立たせる無地、格式を感じさせる小紋などにも合わせてくださいませ。

何度も申し上げますが、これほどセンスも良く大変やわらかで、
しかも爪掻の綴れ、都ブランドのつく帯はまずございません。
お値段があいません…

室町を探してもまず巡り合えない、ここでしか手に入らない逸品です。
職人技の結晶のような作品です。
必ずやご満足いただける意匠、織の出来栄え、風合い、すべてにおいて極上の極み。
どうぞ上質な和姿に大人の趣味性をお楽しみくださいませ!

商品詳細

- 素材・サイズ

絹100%(金銀糸風繊維除く)
長さ4.35m (お仕立て上がり時)
織:中国自社工房≪都屋義兵衛≫ 
おすすめの帯芯:綿芯
太鼓柄

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 結婚式、パーティー、レセプション、お茶会、音楽鑑賞、観劇など

◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付け下げ、紋付き色無地など


お仕立て

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(ガード加工 帯)
(パールトーン加工 袋帯)


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