重要無形文化財「友禅」保持者、人間国宝・羽田登喜男氏…
今は亡き氏の技術を受け継ぐご子息、羽田工房の羽田登氏によって制作された、
落款も連名にて押印される「羽田友禅」の訪問着をご紹介いたします!
いわずとしれた羽田登喜男氏の「鴛鴦」。
一羽増えるごとに数十万とも、百万ともいわれる…
あまりにも有名な柄行きですので、ご説明は必要ではないかもしれません。
加賀と京の友禅を融合させ、友禅に独自の意匠を見出した作品です。
人間国宝の洗練された美しき染意匠…
この機会、どうぞお見逃しのございませんよう!
肌をすっとすりぬける極上の国産ちりめん地。
絹本来の光沢感を備えた駒無地を、ごく深い濃紺色を基調に染めて。
素晴らしい絹肌を、しなやかに感じ取っていただけることでしょう。
たたき染めによって煌めく水面を表現し、お茶席にも向くすっきりとしたお柄付けによって、
「水面に鴛鴦二羽」のお柄を表しました。
その色使い、構図からは、人間国宝ならではの品格を感じるような、
独特の世界観を魅せる素晴らしい一品に仕上がっております。
極上の感性、染め技。
ダイアナ妃へ贈呈された振袖や、
祇園祭の蟷螂山のタペストリーを創作するというという、
この上ない名誉を授かる、人間国宝にまでのぼりつめた作家の感性。
それを受け継ぐ羽田登氏の手で制作されたこの一枚も
一点の曇りもなく、最高級の仕上がりです。
重要無形文化財「友禅」保持者、人間国宝・羽田登喜男氏。
偉大な功績を残され、2008年2月10日、実り多き人生を終えられました。(享年97歳)
末永くご覧いただき、その喜びを心にお袖を通していただけますように…
こう願いつつ、お届けいたします。
どうぞ母娘代々受け継ぐ名品として、末代までも、お持ちくださいませ。
■羽田登喜男
明治44年(1911):1月14日金沢市生まれ。
大正14年(1925):金沢で友禅師南野耕月に入門。
昭和06年(1931):京都で曲子光峰に師事。
昭和12年(1937):京都で独立。日本伝統工芸展を中心に活躍。
昭和51年(1976):第23回日本伝統工芸展東京都教育委員会賞、藍綬褒章。
昭和53年(1978):京都府美術工芸功労者。
昭和57年(1982):勲四等瑞宝章。
平成29年(2008):逝去
■羽田登
1938年 羽田登喜男の長男として京都市に生まれる。
1964年 京都市立美術大学日本画科入学。在学中に第15回京展に日本画で初入選。第6回日展に日本画「岩礁」で初入選。
1964年 京都市立美術大学卒業と同時に染色作家の岸田竹史先生門下となり、1971年まで日展を中心に活動。伝統工芸展出品に向けて8年間公募展出品を休止。
1979年 第26回日本伝統工芸展で訪問着「夕東風」初入選。
1980年 第17回伝統工芸日本染織展で訪問着「桃里」文化庁長官賞を受賞。
1982年 京都工芸美術展で訪問着「潮音」新人賞を受賞。京都府買い上げ。
1984年 日本工芸会正会員に認定。
1988年 第40回京展で訪問着「桃花流水」京都市長賞受賞。京都工芸美術作家協会理事就任。
1990年 日本工芸会総裁賞受賞。
1991年 ドイツ・ケルン市で永楽紘一氏と「京都工芸二人展」開催。
1996年 フランス・リヨン市、リヨン染織美術館で同館主催の特別展「羽田家のキモノ展」開催。
2004年 祇園祭・蟷螂山の後掛「端兆遊泳之図」制作、献納に協力。
2006年 京都府指定無形文化財「友禅」保持者に認定。社団法人日本工芸会理事に就任。
絹100%
たちきり身丈171cm(背より身丈159cmまで) 内巾36cm(裄丈68cmまで)
白生地には、丹後ちりめんの駒無地を用いております。
◆最適な着用時期 10月~5月(袷の季節に)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 披露宴、パーティー、お付き添い、観劇など。
◆あわせる帯 袋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
解湯のし4,180円+※胴裏7,260円~+海外手縫い仕立て33,000円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+16,500円(税込)
※堅牢染め・本加賀など、染めのしっかりした御着物への抜き紋入れには、
堅牢抜き代4,400円(税込)が必要となります。