【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈72cm (1尺 9寸 0分) 袖巾36cm (9寸 5分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりましたが、大切に保存されていたのでしょう、美品でございます!お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
稀代の着物作家にして、自然を心から愛し、
礼賛した久保田一竹の「一竹工房」より、
しっとりと上品な色彩で染め上げられた、なんとも幻想的で美しい一枚をご紹介いたします。
お目に留まりましたらお見逃しなきよう、お願いいたします。
室町時代に一世風靡した「辻ヶ花」は江戸時代となると突然姿を消し、
別名“幻の染め”とも呼ばれます。
その世界を独自の感性で蘇らせたのが「久保田一竹」、
その名は世界的に知れわたっております。
「辻ヶ花」=「久保田一竹」
一竹氏の辻ヶ花との出会いは20歳の時。
東京国立博物館での衝撃により、生涯をその研究にささげることを決意いたしました。
戦時下での召集などの困難を乗り越え、手描き友禅を生活の糧としながら、
研究を続け、60歳にして初めて納得のいく作品を完成させました。
これが「一竹辻ヶ花」と命名された逸品お着物の始まりでございます。
以来、国内はもとよりヨーロッパ、北米においても展覧会を開催し、
とりわけ、フランスでは、世界に芸術的な影響を与えたということで、
フランス芸術文化勲章を受賞されるほどの反響を生み出しました。
また、現存作家の個展を過去一度も開催したことのない
アメリカのスミソニアン博物館(国立自然史博物館)にて、
個展を長期開催するにまでいたっております。
世界が認める氏の辻ヶ花は、まさに美術品の域に達しているといっても過言ではございません。
大量生産の辻ヶ花とは比べるまでもなく、
少し名の通った作家の作品ですら、その気品や格調、存在感において、一線を画しております。
それは、選ぶ生地に始まり、計算されつくした構図の美学、色彩の魅力、
染の加工、気の遠くなるほどに緻密で正確な絞りの針通しなどに、
よって生み出されるもので、一竹氏の技なくしては、表現できない極地でございます。
2003年、惜しまれながらも一竹氏は他界されておりますので、
現在では氏自らが創作する作品はございませんが、
生前の氏とともに創作に携わってきた職人たちが、
現在でも氏の技術、感性そして精神を受け継ぎ、
年間わずかな数ながら「一竹辻ヶ花」の逸品を創作し続けております。
差し込む光にそっと浮き沈みするような…。
ソフトで繊細な金通しで一面に配された「辻ヶ花」の文字と笹の意匠。
その金通しが美しく映えるように。
シックな蝋色を基調として、ふうわりと落ち着いた藤鼠色の濃淡で染め上げて。
帯もあわせやすく、上品な着姿を演出してくれるでしょう。
室町でもほとんど見かけることはございません。
一竹が生涯にわたり心血を注いだ、「一竹」の染め…
その心と技を引き継いだ、一竹工房入魂の作品。
どうぞ本物の辻が花の味わいをご堪能くださいませ。
母娘代々受け継ぐ美術品として終生ご愛顧いただければと願っております。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈159.5cm(適応身長154.5cm~164.5cm) (4尺 2寸 1分)
裄丈70cm (1尺 8寸 5分) 袖巾35cm (9寸 3分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾24cm (6寸 4分) 後巾30.5cm (8寸 0分)
◆八掛の色: 墨色
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、披露宴、式典、パーティー、ご入卒・七五三のお付き添い音楽鑑賞、観劇、お食事など
◆あわせる帯 袋帯、綴れの名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。