【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈71cm (1尺 8寸 7分) 袖巾37cm (9寸 7分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆未着用の新古品として仕入れてまいりましたので美品でございます!
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
ほっこりとした肌触りが、今の季節は恋しくなるものでございます。
この度は、しっくりと身体に馴染む
重要無形文化財指定の本場結城紬をご紹介いたします。
状態もよく、証紙もついております。
またこういったお色のお品は中々ございません。
お目に留まりましたらお早めにどうぞ!
「重要無形文化財」の本結城は、以下の三つの要件を満たさなければ指定されません。
(1)手紡ぎの絹糸の使用
(2)手括りの絣
(3)居座機で織り上げられること
糸づくりでは、蚕の繭からつくられた袋真綿を「つくし」と呼ばれる台にからませ、
この一端より職人が指先の魔術で糸を引き出します。
右手の指で内側へ糸を捻り、さらに左手で捻り戻しをいたしますので、
糸自体は平糸になって撚りがかかっておりません。
これが着れば着るほど風合いの良くなる結城紬の秘密です。
また、絣括りは経糸・緯糸を別々に目印の墨付けをして、
口にくわえた木綿の糸でしっかりと絹糸を括ります。
括りが弱いと染料が括りの中に入り、綺麗な絣糸にはなりません。
地機の織り技法では、経糸の片側を機にとめ、もう片側の手前の部分を枠に、
きちんと糸を整列させた紐状のものを織り手さんの腰に巻きます。
経緯ともにピンと糸が張った状態で織り上げられるのではなく、
織り手さんが全身を使って経緯を調節して織り上げるので、
驚く程しなやかに仕上がります。
お色は穏やかに気品薫る砂色を基調にして…。
意匠にはシンプルな扇模様を100亀甲飛び絣で織りなしました。
細やかな亀甲があやなすモダンでおしゃれなお色柄。
さがされてもなかなかないハイセンスな仕上がりは
シンプルながらも表情豊かなシルエットを醸し出すことでございましょう。
洋服の方の多いお集まりの場にも調和するお色ですので、
若い方は明るいお色目の帯をあわせて、
お年を重ねるごとに帯も落ち着いたお色をコーディネートして、
終生の友としての装いをお楽しみいただけます。
三代お召しになって味が出るといわれるのも納得のいく素晴らしい地風は、
丁寧に紡いだ上質な真綿を使用しておりますので、本当にしなやかです。
地入れをして、ほどよく糊が抜けますと、
驚くほど軽くふっくらとした風合いになります。
織り手さんや絣を括って糸を染める職人さんの根気が伝わってくる
確かな織物という美術工芸品でございます。
着れば着るほど身体に馴染むと定評のある結城紬。
洗い張り、仕立て直しを繰り返して、母から娘へと世代を超えて、
受け継いでいただけるお品かと存じます。
この価格でご紹介できることもめったにございません。
どうぞ大切に、歳月を経ることで生まれる
織のなじみを肌奥にしっかりとご堪能くださいませ。
末永くご愛用いただけますれば、誠に幸いでございます。
表裏:絹100% (お誂え・お仕立ては手縫いです)
背より身丈164cm(適応身長159cm~169cm) (4尺 3寸 3分)
裄丈68.5cm (1尺 8寸 1分) 袖巾36cm (9寸 5分)
袖丈53cm (1尺 4寸 0分)
前幅24.5cm (6寸 5分) 後幅28cm (7寸 4分)
◆八掛の色:紫色
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、お食事、お出掛け、ご旅行など
◆あわせる帯 洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。