創業明治33年、創業120年を迎える、
西陣の老舗織元【織匠小平】。
その織匠小平より、ビロードと貝紫を帯地に取り入れた、
一歩先ゆくエレガントな和姿を演出する、特選袋帯をご紹介いたします。
ポルトガルから日本へと伝来したとされるビロード織。
ふっくらと手触りの良いビロードの質感…
目にもあたたかなその織は、13世紀のイタリアで発祥した織物で、
その美しさから織物の王様とも呼ばれ、
ヨーロッパの王侯貴族に親しまれてきました。
織り糸が作られるのにもひと手間。
二本の糸を撚っていく際に、ほかの糸を巻きつけていき、
その後巻きつけた糸をカットします。
そうすることで切られた糸が四方に広がり、ビロード糸が出来上がります。
そのビロード糸を用い、
丁寧に趣向を凝らして織り上げられたお品でございます。
黒の地に煌々と映える、細やかな金糸のあしらい。
エキゾチックな装飾を思わせる面持ちで、花意匠が織り成されました。
そこに、立体感と表情を添えるように込められたビロード織り…
随所に貝紫染の絹糸がエレガントに光り、後ろ姿を艶やかに彩ります。
意匠の装飾性、高貴な貝紫の艶めき…
お互いが持つ品格をそれぞれに高め合い、見事に昇華されたひと品。
お洒落訪問着や付け下げ、色無地から華やぎある小紋など、
様々なコーディネートで合わせていただけます。
抜群の華やぎを後姿にもたらしてくれることでしょう。
お手元でご愛用いただければ幸いでございます。
どうぞお見逃しございませんようお願いいたします!
【織匠小平】
明治33年に小平早太郎(初代)により、上京区千本寺之内で創業する。
昭和2年には、丸帯が戦前の第一回西陣織競技大会で受賞する。
戦後、西陣織協同組合が設立され、安治郎(三代目)が帯地部長を務め、
戦後の第一回競技大会では知事賞を受賞する。
その後、託司(四代目)が織匠小平を設立し、
平成8年に真滋郎(五代目)が代表者となり、平成22年で創業110年となり精力的に活動中である。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.4m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No9 織匠小平謹製
おすすめの帯芯:綿芯「松」
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 披露宴、レセプション、パーティー、発表会、ディナーなど
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地、格高い小紋など