西陣の名門、おび弘さんが織り上げた、
抜群の良色柄、品格漂う袋帯をご紹介いたします。
滅多とご紹介できない経錦の希少なお品でございます。
そしてなんと…問屋さんに平成最後だから…と頑張ってもらいまして、
このような価格でのご紹介が叶いました!
もちろんこの一点限り!
早いもの勝ちでございます!!
【 経錦 】
経糸に複数の色糸を用い文様を織り出した錦。
二色以上の経糸をまとめて一組とし、それぞれ経糸一本のように扱って整経し、
これに基本組織を織り上げる母緯(おもぬき)と、
文様をあらわすための陰緯とを交互に織り込む。
地組織には平織と綾織があり、平組織経錦は綾組織経錦に先行する。
中国漢代の錦は平地組織の経錦で、経糸に数色の彩色を用い、
雲気・霊獣文などを織り出す。しかし、経錦はその組織上、
色の違った糸を二重三重に整えねばならず、
その経糸の密なところから緯打ちが困難で、色数も限られる。
これらの点から次第に緯錦に代わった。
わが国でも飛鳥時代の遺品には漢代風の平地経錦があり、
奈良時代になると例えば「獅噛文錦」のような綾地経錦があらわれる。
千二百数十年前に途絶えてしまったと言われる織物、経錦。
地も文様もすべて経糸(たていと)によって織り出される織物のことを言います。
何色もの彩糸を用いて文様を織り出し、錦のなかでも、
最も古い歴史をもっているもののひとつでございます。
日本では、正倉院や法隆寺に7~8世紀の遺品が数多く残されており、
その技術を駆使して織り上げられたのが、今回ご紹介のお品でございます。
大変しなやかな織上がりの帯地は、やわらかな気品漂う藤色。
一面に地に溶け入るような色彩にて唐花の意匠を配し、
その上に異国情緒漂う文様を繊細な織りにてあらわしました。
確かな織技を実感させてくれる仕上がりは、やはり名門と言えるもの。
色無地、付下げ、格高い織のおきものなどに合わせて、
ぜひともセンス良く装っていただきたく思います。
西陣屈指の名匠が作り上げた、他には無い稀有な表情の逸品帯。
どうぞお見逃しなくお願いいたします。
絹82%以上 ポリエステル・レーヨン18%未満
長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
おすすめの帯芯:綿芯
お柄付け:六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添いなど
◆あわせる着物 お洒落訪問着、付下げ、色無地など