染めと織の先駆的クリエーター【じゅらく】より、
帝王紫を用い、輪奈織の技法によって織り出された特選袋帯のご紹介です。
「帝王紫」という特殊なお色は、
その彩りの美と希少性により、古代ローマなどでは、
高貴な位に就く者しか使用することができなかったと言われております。
特殊な貝の色素(1gの染料を採るために2000個もの貝を要する)から染め出した
高貴な美しい紫色でございます。
輪奈織は、経糸に地組織を作る地経と、数種の色で輪奈〔文様の輪状の部分〕を
創る経の2種類を用意し、それぞれ別の経巻具に巻き、輪奈の長さにより経を加減し、
地経より長くして平織りで経糸を織り入れてから輪奈の経を引き上げ、仮に針金
〔太い糸〕を通し入れて再び緯糸を織り入れ、これを繰り返して最後に針金(太い糸)を、引き抜き輪奈としたものです(ちょうど畝が並んだような表情になります)。
深く落ち着いた濃紺色や深紫色などの濃淡を基調とした帯地。
その地に輪奈織や金糸、紫の色糸などを用いて獅子狩円珠紋を織りなしました。
帝王紫による美しい色糸や地と調和をなす彩りの絹糸は
奥行ある幽玄な帯姿を演出します。
じゅらくならではの、気品に満ちた紫のお色。
細やかな意匠美を、贅沢に表現しております。
色留袖から訪問着、付下げ、色無地などとのコーディネートを、
お楽しみくださいませ。
どうぞこの機会をお見逃しなきようお願いいたします。
絹70% ポリエステル20% 指定外繊維(紙)10%
長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
西陣織物工業組合証紙No329 じゅらく謹製
おすすめ帯芯:綿芯
六通柄
◆最適な着用時期 袷(10月~翌年5月)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、披露宴、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添い、お茶席など
◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付下げ、色無地