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好きと手軽と時短を集めて。【和装小物「兎金」代表 Reoさん】(後編)「着物ひろこが会いに行く!憧れのキモノビト」vol.18

好きと手軽と時短を集めて。【和装小物「兎金」代表 Reoさん】(後編)「着物ひろこが会いに行く!憧れのキモノビト」vol.18

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海外生活中に浴衣から着物沼への一歩を踏み出した、”着物ひろこ”こと長谷川普子さんが、いま会ってみたい人と着物を中心にいろんな対話を愉しむ連載。前回に引き続き、元芸妓で現在は和装バッグ・小物のオンラインショップ「兎金」を営むReoさんと語り合います。

2026.05.25

ライフスタイル

初夏の花を纏う、爽やかなリンクコーデ。【和装小物「兎金」代表 Reoさん】(前編)「着物ひろこが会いに行く!憧れのキモノビト」vol.17

和装小物「兎金」代表 Reoさん

前編では、Reoさんと着物ひろこさんの初夏を体現する爽やかなコーディネートをたっぷりとご紹介しました。

続く後編では、Reoさんが立ち上げたオンラインショップ「兎金」が、いかに着物を愛する人たちの味方であるのか――そのアイテムに込められたReoさんの想いに迫ります。

Reoさんプロフィール画像

Reo

和装小物「兎金」代表。
祇園の元芸妓。京都から東京へ移住し、オンラインショップ「兎金」を立ち上げ、和装小物・利休バッグ・ウィッグを製作販売すると同時に、Instagramでは和髪のヘアセットにおけるコツなどを発信している。二部式の付け帯に仕立て替える帯加工サービス「文化仕立て」も人気。現在、2児の母。

美しい身だしなみは「一髪、二化粧、三衣装」

着物ひろこ(以下、ひろこ):ご自分を演出する上でも、訪れる場所や会う人に合わせて身に纏うのは、お洋服よりお着物の方がしっくりくるというお話でしたが、着こなしにおいてReoさんが気をつけていることや心がけていることはありますか?

Reo:そうですね、ヘアセットは大事にしています。

「一髪、二化粧、三衣装」という言葉があるように、身だしなみに欠かせないのは、まずは髪です。髪がぼさぼさでは残念な印象になってしまいますから。いくらドレッシーに仕上げても、髪の根元がプリン状態だったり、バサバサに絡まっていたりすると、魅力も半減すると思います。逆に、すっぴんにTシャツだって、髪型が恰好いいとスタイリッシュに決まる。だから、やっぱり髪が何より重要です。

対談風景_Reoさん

ひろこ:分かります! 私もグレイ(ホワイト)ヘアに移行してからは、とくにお手入れを怠らないようにしています。リタッチもきっちりして、時間とお金をかけてるの(笑)

Reo:ひろこさんの髪型、とても素敵です。

ひろこ:ありがとうございます。

2021.04.21

ビューティー

「セルフ和髪のいろは~一髪二化粧三衣装」

手軽&時短に、ワンランク上のヘアセットを!

Reo:実は、着物を日常的に着ている人でも、髪型に関してはお悩みが尽きないように思います。髪を切りたいけれど着物のときのヘアセットを考えると短くはできないとか、カラーリングはお仕事的に難しいとか。

ひろこ:和洋問わず、コーディネートに合わせたヘアアレンジって難しいのかもしれませんね。

Reo:そうなんです。イメージチェンジやメンテナンスなど、いま多くの人のお悩みは髪型についてじゃないかな、って。

ひろこ:上手にセルフでまとめられない人もいるでしょうし、ヘアセットに時間をかけられないって場合もある。

Reo:ええ。だから、コロナ禍に立ち上げたオンラインショップ「兎金」では、その時短と手軽さを大切にして、オリジナル和装ウィッグをつくりました。半かつらやポイントウィッグの試着&実践講座も開催しています。

ひろこ:そう! Instagramで拝見して気になっていたんですが……私の髪型と髪色では難しいんだろうなって。

Reo:え、そんなことないですよ!ピッタリな色もあります。

ひろこ:ほんとに?!(色見本を髪に当ててもらいながら)わあ! 馴染みますね!!

ウィッグの髪色合わせ

ウィッグの髪色合わせ

ひろこ:刈り上げヘアでも着物に合うヘアアレンジを楽しんでいるんですが、やっぱり黒髪の和髪アップスタイルには“着物姿の王道”の美しさを感じます。

現在はグレイ(ホワイト)ヘアなので、いまさら黒髪に戻すつもりはありませんが……。ただ、ウィッグなら和髪アップスタイルも気軽に愉しめそう! 取り入れられたら、着物コーデの幅が広がって、いつもと違う印象も演出できますね。

2025.07.05

エッセイ

グレイヘアへの移行 「きものとわたしのエイジング」vol.2

花街でも親しまれている二部式帯「文化仕立て」

ひろこ:時短といえば、「兎金」では二部式加工のサービスもご提供されてますね。

Reo:はい。お手持ちの帯を二部式にする「文化仕立て」を承っています。

意外と花街では、ちゃんと名古屋帯で締める人が少ないくらい、切っちゃってる人が多いんです(笑)。だから、割と舞妓・芸妓の頃から馴染みがあって。すでに持っている帯を切ることもありますが、新しく仕立てるときは端から二部式でお願いしているくらいです。

ひろこ:そうなんですか!?

Reo:帯に鋏を入れるのを嫌がる方もけっこういらっしゃるんですけど……。締めないで置いておくよりは締められる方がいいと思います。文化仕立ては、お太鼓は自分でつくるので、変な線が入ることもないですし、お太鼓のサイズも自由なので、お勧めです。

Reoさん後ろ姿

二部式であれば、お太鼓とたれの続き柄もばっちり!

Reo:実は、今日の帯も二部式です。ね、見ても分かりませんよね(笑)。

ひろこ:正直言うと、以前は「自分で結ばないなんて邪道では?」と感じていたの。着付けを頑張って学び、帯結びもある程度できるようになると、「結べる自分には必要ない」と思っていたのもあって。だけど、実際に試してみると、驚くほど簡単で時短で! 仕上がりも自分で結んだときとほとんど変わらない。とくにポイント柄は、出したい位置にキレイに合わせやすいという良さもありますよね。

Reo:そうなんです。二部式にすれば、関西巻き/関東巻きを考えず、前帯の柄も出しやすくなって、手こずることがなくなります。

対談風景_ひろこさん

ひろこ:その手軽さを知って、いまでは、つくり帯や二部式帯は「邪道」ではなくて着物を愉しむための方法であり、選択肢のひとつだと考えるようになりました。

例えば、四十肩・五十肩で腕が上がりにくい方や、帯結びに苦手意識がある方にとって、帯結びが負担になって着物から遠ざかってしまうくらいなら、簡単で手軽な方法を取り入れて、もっと自由に着物を愉しめる方が良いですよね。

2026.06.06

カルチャー

令和の芸舞妓図鑑

着物にはこれ!Reoさんが愛する利休バッグ

ひろこ:オリジナルのウィッグや二部式帯へのリメイクも魅力的な商品ですが、「兎金」のシグネチャーアイテムは利休バッグですよね。今日のお鞄も、帯とリンクする藤柄で本当に素敵です!

対談風景

Reo:ありがとうございます。私は元々、利休バッグがとても好きで。着物のときに合わせる鞄が分からないというお声を多く聞くなかで、私が大好きな利休バッグをご提案できたらなと思ってました。たまたまコロナ禍で時間ができたのと(苦笑)、妊娠中だったことも重なって、生まれたら忙しくなるだろうけど、いまなら!と。

ひろこ:利休バッグにはトラディショナルな美しさがありますね。

Reo:そうなんです!お着物には利休バッグが似合うと思います!でもなかなか欲しいと思える可愛いものに出合えずにいて……。それなら自分でつくりたい、という想いから「兎金」はスタートしました。

利休バッグ

オリジナルの利休バッグ「藤の香」。表面と裏面で異なる藤が刺繍で描かれている。白のほか、カラーバリエーションは淡藤・茄子紺・赤紫

仕事と子育ての両立、着物が彩る人生について

ひろこ:Reoさんはいま30代ですよね。今後どういう自分になっていきたいかって、考えていますか?

Reo:考えてはいるものの、わりと直感型ですね。「兎金」を立ち上げた頃は、バリバリ働きながら育児も頑張っていきたい、ぐらいに考えていたんですけど……。ふたり目が生まれてみたら、それどころじゃなくて(笑)。

子どもって、本当にあっという間に大きくなっちゃうから、子どもたちがある程度成長するまで、着物もそこそこ楽しみながら無理のない範囲で両立するのが理想です。

ひろこ:子育てとお仕事のバランスは、働く女性の永遠のテーマですね。

Reo:ウィッグに関してはお色などの相談もたくさんいただくので、関西や九州まで行って試着会や講習会を開催できたら……など、歯痒い思いもありますが、いまは子育てを頑張っていきたいな、と思っています。

ひろこ:頑張ってください。陰ながら応援しています!

ひろこさん

今回の対談を終えて――

「着物とのかかわりや自己表現について、改めて考えさせられました」と、ひろこさん。

  
「Reoさんの着物姿はまさに自己表現のひとつ。でもそれは人それぞれなんですよね。分かってはいても、私の着姿は私のアイデンティティを写しているのだろうか? なんて。ふと、そんなことを思いました。

好きなものを着る――その選択肢のひとつとして着物があり、その着こなしはTPOによって変わります。それでも、その中に“着物がある”ということが、私の人生をより豊かに彩るようになった、と。改めて、静かな確信を得ることができました」

ツーショット

着物ひろこから読者の皆さまへ

着物屋さんも着付け教室もない南国で暮らしていた頃に着物に魅了され、以来、着付けや着物コーディネートの楽しさを発信してまいりました。

こちらのメディアでは、7年にわたり、その時々に感じたことや着物にまつわるさまざまなことを執筆させていただきました。

また、日本に帰国した2年前からは、憧れの「素敵なキモノビト」に直接お会いし、その魅力をお届けする対談コラムを連載するという、私にとって夢のような機会にも恵まれました。毎回の対談は、読者の皆さまはもちろん、私自身にとっても学びと刺激に満ちた、かけがえのない時間でした。

この度、一身上の都合により、本連載は今回をもちまして終了させていただくこととなりました。長きにわたり温かく見守り、たくさんのご感想や応援をお寄せくださった読者の皆さまに、心より感謝申し上げます。

またどこか別の媒体や形でお目にかかる機会があるかもしれません。その際には、ぜひお付き合いいただけましたら幸いです。今後とも、着物ひろこの歩みを温かく見守っていただけますと嬉しいです。本当にありがとうございました。

構成・文/椿屋
撮影/伊藤圭

2026.04.25

ライフスタイル

着物ひろこが会いに行く!憧れのキモノビト

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