着物・和・京都に関する情報ならきものと

和姿で登場!深川麻衣さん×室井滋さん独占インタビュー『ぶぶ漬けどうどす』 「きもの de シネマ」番外編

和姿で登場!深川麻衣さん×室井滋さん独占インタビュー『ぶぶ漬けどうどす』 「きもの de シネマ」番外編

記事を共有する

京都が舞台の映画『ぶぶ漬けどうどす』で主人公・まどかを演じた深川麻衣さんと彼女の義母役を務めた室井滋さんの着姿を拝見する機会に恵まれました。映画の話から着物への想いまで、おふたりのトークをお届けします。着物たちがたくさん登場する映画を観にいくために着物を着てみる――そんな愉しみ方、いかがですか?

こちらも公開中!

2025.06.02

よみもの

よそさんが挑む!京都迷宮への攻略物語『ぶぶ漬けどうどす』 「きもの de シネマ」vol.65

意地悪な姿さえもチャーミング?

作品紹介に続き、またもや椿屋です。ごきげんよう。

久しぶりの「きもの de シネマ」番外編にご登場くださるのは、映画『ぶぶ漬けどうどす』にご出演の深川麻衣さんと室井滋さん。おふたりは義理の母娘を演じています。

深川麻衣さんと室井滋さん

深川さんが演じる主人公・まどかは東京から京都へやってきたライターで、夫不在のまま義実家での京都暮らしに傾倒していきます。

室井さん扮する彼女の義母・環は、老舗扇子店の女将として、京都が好きすぎて暴走していく嫁を見守る役どころ。

このふたりの関係性の変化こそ、本作の最大の見どころといえます。

深川麻衣さんと室井滋さん

――完成した作品をご覧になって、改めて撮影を振り返って、どのシーンが印象に残っていますか?

深川麻衣さん(以下、深川):私はやっぱり、お義母さんとのバトルがあるラストシーンですね。大好きなシーンです。見方によってはちょっと意地悪でもあるんですけど、それすらも室井さんが演じられるとチャーミングで!初めて本音を全部話してくれるところがクスっとできて、ユーモアたっぷりのシーンになっていると思います。

室井滋さん(以下、室井):私は、まどかちゃんがね、京都に来て間もない頃にお茶の先生から「今度はあなたも中に入りなさい」って言われてもどうしていいか分からなくて、こそこそ「おたけ」の女将さん(片岡礼子)に電話して意見を聞いたりとか、真逆のことをしたりとか、変なこと言ったりするでしょ、ああいうところがすっごく可愛らしいというか、もう可笑しくって。本人は必死じゃない?だからこそ、見てて面白いのよね。

2022.10.08

インタビュー

大島紬で際立つ”静かな迫力” feat. 俳優・片岡礼子「きもの、着てみませんか?」 vol.2-1

室井:あと、大西さんに教えてもらった投扇興も興味深かったですね。

深川:あれは、楽しかったですね。

室井:扇子屋さんらしい粋な遊びだなぁって思いました。

2025.01.09

まなぶ

投扇興(とうせんきょう)を楽しむ!【大西常商店・大西里枝さん】「きくちいまがプロに聞くシリーズ」扇子のギモンを解決!vol.5

奇跡のように完璧なロケーション

――実在する扇子店「大西常商店」での撮影は、いかがでしたか?

深川:セットで新しいものを古く見えるように加工するよりも、実際に使われている場所や物の方が、滲み出るものが圧倒的に力強くて、空気感が全然違いました。

店先に商品が並んでいて、奥には台所があって、続くプライベートな空間には畳の部屋、そして中庭を挟んでお義父さんの仕事部屋(本来は茶室)と、こんなに理想的な空間が見つかるなんて奇跡としか言いようがないです。本当に今回のお話にぴったりのロケ地でした。

2023.12.16

よみもの

#京都ガチ勢、大西さん家の一年

深川麻衣さんと室井滋さん

室井:京都らしい鰻の寝床そのもののボリュームある間取りで、キャストもスタッフも各々、好きな場所で一服したりのんびりしたりしてましたね。別に控室も用意されていたんですが、あまりそっちに戻ることなく、思い思いに過ごしていた印象です。お父ちゃん(松尾貴史)なんか、坪庭の床几に腰かけて、ずっと鶴を折ってたくらい(笑)

深川:居心地がよかったんでしょうね。

室井さんオリジナル扇子

20年来ご贔屓にしている「大西常商店」で誂えた室井さんのオリジナル扇子。肉球がチャームポイント

砂かぶりから着物でテレビに映りたい!

――作中、おふたりの素敵な着こなしが目を引きました。室井さんは着物ビギナーにして『女優の箪笥』(2005年ぴあ刊)を上梓されてから20年、和姿もすっかり馴染んでいるようにお見受けしますが……。

室井:私事ですけど、以前、バラエティー番組『雷波少年』の「アジアの歌姫」という企画でモンゴルやボルネオなど8か国を回ったことがありました。

川で洗えるインチキ着物にマジックテープの作り付け帯、雪駄を履いて過酷な旅をしたことで着物への意識が随分と変わりました。

洋服のように着物を着る時間がたっぷりあったことで、大胆なポーズをとっても平気だし、着物が特別なものではなくなって、日常に溶け込んでいった経験を得て、着物っていいものだなって改めて思いましたね。そういう着物へのスタンスから、老舗の女将さんとして着慣れている感じを出せているといいな。

深川麻衣さんと室井滋さん

――深川さんは、普段から着物を着られますか?

深川:お仕事で着る機会の方が多くて、日常に着物が馴染むには程遠いんですが……着物を着ると背筋がシャンと伸びて、スイッチを入れられるような感覚がします。駅や街中で、日傘を差した着物姿の方を見かけると、本当に恰好いいなと思うので、私もそうなれるように精進していきたいです。

室井:私ね、実はスー女(相撲好き女子)なの。

深川:えぇ、そうなんですか?!

室井:こないだも両国に行ってきたんだけど、けっこうな割合でお着物をお召しになった方々をお見かけするのね。だから、いつか誰かが砂かぶり(席)を私にプレゼントしてくれて、絶対テレビに映るってときには、すっごいキレイにしていくのになぁって思ってる。私の上に力士が降ってきたらどうしようかしらって(笑)。それがいまの私の夢。

相撲観戦だけじゃなくて、歌舞伎を観にいくときとか、お食事に誘われたときなんかに、ちょっとおめかしするのにお着物が着られると楽しいし、気分も上がりますよね!

2024.03.01

よみもの

気分を上げる、”ちょっとした〇〇” 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.81

深川さんと室井さんの全身コーデ拝見

都内で行われるプレミア上映会で舞台挨拶に登壇するための衣裳で撮影に臨まれたおふたり。それぞれのコーディネートに注目です。

まずは、深川さんから。

深川さん全身

紫に暈しの白が太めの縞になった印象的な長着。スタイリングのポイントは衿元で、グレーと白のモダンな幾何学模様柄の半衿に沿わせた抹茶色の飾り衿が、引き締まったこなれ感を演出しています。

映画のポスターカラーに合わせた帯締めの赤を差し色とする遊び心ある装いです。

深川さん帯回り

「これ、可愛いですよね~!」

とご本人もお気に入りだったのは、美濃焼の歯車をモチーフにした帯留め。渋めの黄色がさり気なく粋な組み合わせです。

「色合わせを見せていただいていたら、ほんのちょっとした色の違いでも随分と印象が変わるので驚きました」

と、朗らかな笑顔を見せてくれた深川さんでした。

対する室井さんの装いはといえば――。

室井さん全身

こちら、すべて室井さんの自前です!

華やかな白百合が描かれた絽の夏小紋は、江戸友禅「染めの最上」が手がけた日本橋人形町の老舗問屋「丸柴」の特別誂品。

室井さん帯回り

そこに合わせたのは、吉祥紋の波涛丸紋が織り出された京都・西陣「帯屋捨松」の八寸名古屋帯です。

格調高くも軽やかで涼しげな洒落帯に、薄紫が覗き見える帯揚げ、紅白の帯締め、珊瑚色の帯留めでキュートさを演出しています。

室井さんまとめ髪

深川さんが「あの髪型似合うのって、室井さんしかいませんよね!」と感激していた個性派まとめ髪

撮影中、ずっと仲睦まじい様子だったおふたりがどんな義母娘を演じているのか、ぜひ劇場でご覧ください。

深川麻衣さんと室井滋さん

深川麻衣さん
ヘアメイク/鈴木かれん
スタイリング/原未来
着付け/瀬口祐子

室井滋さん
ヘアメイク/鈴木将夫(MARVEE)
着付け/西村恵(MARVEE)

撮影/五十川満

2025.01.09

まなぶ

そもそも扇子の種類とは?【大西常商店・大西里枝さん】「きくちいまがプロに聞くシリーズ」扇子のギモンを解決!vol.1

2024.02.04

インタビュー

結城紬でおもてなし feat.和田明日香「きもの、着てみませんか?」 vol.7-1

シェア

BACK NUMBERバックナンバー

LATEST最新記事

すべての記事

RANKINGランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • マンスリー

HOT KEYWORDS急上昇キーワード

CATEGORYカテゴリー

記事を共有する