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境内に立つホテルで心和やかに過ごす『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』前編【YouTube連動】「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」vol.7

境内に立つホテルで心和やかに過ごす『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』前編【YouTube連動】「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」vol.7

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2022年4月、京都の岡崎エリアにオープンした『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』。隣接されたお寺の一角に建てられたホテルの日本庭園で、京都の四季を堪能します。

よみもの

紗月がゆく!着物で行きたい京の宿

オープンから3年の新しいホテルへ

『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』を訪問した紗月さん

日本の伝統文化や歴史が息づく千年の古都、京都。世界中から多くの観光客が訪れるこの街には今、さまざまなコンセプトを持った新しい宿泊施設が生まれ続けています。

祇園甲部で10年間、芸舞妓として人気を集め、引退後は本名の「るな」で活動中の紗月さんがMCを務める新企画「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」。

思わず着物で行きたくなる京都の宿を紹介します。

『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』入り口

今回、紗月さんが訪れるのは、芸術や文化施設が集まる京都の岡崎エリア。
そのランドマーク・平安神宮の北側に位置する『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』を訪問します。

ホテルは親鸞聖人草庵跡と伝わる『真宗大谷派岡崎別院』に隣接しており、境内の豊かな自然や四季折々の日本庭園を堪能できるそう。

今回は総支配人の方がホテルを案内してくださるとのことですが、まずは今回も紗月さんの装いをご紹介します!

黄色や藤色、薄緑色などで雪輪取りに染め分けられた訪問着。優しく温かみのある雰囲気で、自然に囲まれたこのホテルとも見事に調和します。

染め描かれた扇面や花筏、宝尽くしはこの場にふさわしい古典的なムードで、ホテルでのラグジュアリーな時間を堪能できる装いです。

帯は、西陣織のもの。細やかに織り描かれた花亀甲の柄ゆきが、その品格を一層増して。

アイテム帯

それでは早速、気になるホテルのなかに入ってみましょう!

「新時代の京の美意識」をコンセプトにしたデザイン

大きな窓から日本庭園を望むロビー

大きな窓から日本庭園を望むロビー

国内14ヶ所、海外8ヶ所に拠点を置くオークラ ホテルズ&リゾーツグループ。2022年4月に、その仲間入りを果たしたのが、『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』です。

オープンからまだ3年ということもあり、ホテルはピカピカ。扉を開けると、目の前には気品のある静謐なロビーが広がっていました。宿泊者の皆さんは、こちらで日本庭園を眺めながら、ゆっくりとチェックインを済ませます。

こちらは、ホテルを案内してくださる総支配人の鎌田剛志さん。物腰が柔らかく、笑顔が素敵な方でホテルのホスピタリティの高さが伝わってきます。

『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』総支配人・鎌田剛志さん

『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』総支配人・鎌田剛志さん

そんな鎌田さんに、館内にあるダイニング「ヌーヴェル・エポック」の個室でまずはお話を伺うことに。

隣接する『真宗大谷派岡崎別院』

隣接する『真宗大谷派岡崎別院』

このホテルが建っている場所には、もともと隣接する『岡崎別院』のお坊さんたちが勉強する施設や庭があったそう。

つまりお寺の敷地内であり、その一角を『ホテルオークラ』が借りる形で一からホテルを建てたのです。「向こう50年、お借りしている」と鎌田さんは言います。

インタビュー中の紗月さん

そんな『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』のコンセプトは「新時代の京の美意識」

美しい自然との調和を意識したシンプルなデザインに、気品あふれる京都の伝統と文化を取り入れた大人の隠れ家ホテルです。

京都の三角屋根からインスピレーションを受け、寄棟造りを彫刻的に再現した個室

インタビューしている現在のお部屋は京都の三角屋根からインスピレーションを受け、寄棟造りを彫刻的に再現した個室となっています。

「包み込まれるような優しさがある」と紗月さんが感じた理由は、対角線の交わる飾り棚に設えられた朝日焼の茶碗にありました。

京都・宇治の朝日焼きの茶碗

京都・宇治の朝日焼きの茶碗

朝日焼とは、京都・宇治で焼かれる茶碗のこと
この茶碗が“綺麗寂び”を現代的に表現しており、人々の視線や意識がそこに内包される。ひいては包み込まれるような感覚を味わえるのです。

細部まで計算し尽くされた空間デザインに、紗月さんも驚きの様子。他の場所もますます気になって参りましたので、さっそく鎌田さんに案内していただきましょう!

日本庭園が見せる京都の美しい四季

宿泊者とレストラン利用者が立入れる『岡崎別邸』の日本庭園

『岡崎別邸』の日本庭園

ホテルの目玉とも言える日本庭園にやって参りました。自然豊かで広々とした庭園に、思わず紗月さんも「うわー素敵!」と感嘆の声を上げます。

こちらの庭園は宿泊者の皆さんはもちろん、レストランをご利用の方も散策することができるそうです。

庭師こだわりの庭園の見どころを教えてくれた鎌田さん

ロビーの窓からは奥行きまでは分からないため、実際に足を運んだ方はその広さに驚くのだとか。

「京都の中でもこれだけ大きいお庭を自分のお庭のように使っていただけるホテルはなかなかないかなと思っています」と自負されるほど、鎌田さんにとってもご自慢の庭園です。

撮影時は冬ですが、今はきっと新緑が芽吹いているころでしょう……!

庭園自体はもともと存在していて、ホテルの開業に合わせて整備した形となります。庭師の方が3年〜5年ほどかけて徐々に育てていくとのこと。

「庭師の方はかなりこだわっていらっしゃって、このお庭ができたときからある大きな木もあれば、今回お庭を整備した時に新しく植えられた木もあり、それらを上手く交わらせるのが難しいとおっしゃっていました」と鎌田さんは言います。

自然豊かな庭に感動の紗月さん

2024年5月から池の水も浄化しており、鎌田さんが『岡崎別院』のご輪番さんから聞いた話によれば、あと1〜2年ほどで飲めるくらいに綺麗になるそう。

すでに一度訪れた方も、数年後に再訪したら、また違う景色を楽しめるかもしれません。

日本庭園では四季折々の景色を楽しめる

日本庭園では四季折々の景色を楽しめる

こちらの庭園は「千秋の庭」といい、もともと秋の庭をイメージして造られたのだとか。そのため、もみじの木が植えられており、秋になると綺麗に色づいた紅葉を楽しむことができます。

ですが、美しいのは秋だけではありません。冬には雪化粧した木々を、春には満開の桜を…というように季節ごとに表情を変える景色を堪能できるのが魅力。

鎌田さんはその中でも新緑の時期が一番好きだそうで、「緑が鮮やかで鳥の声が聞こえたりと、ここにいるだけで価値を感じて頂けるかと思います」とのこと。

そんな四季折々の庭園だけでも、何度も訪れたくなる魅力的なホテルです。

次回は、鎌田さんに客室をご案内いただきます。

紗月さんがホテルのレストランで伝統食材の京野菜や旬の食材を活かした美食も堪能いたしますので、お楽しみに!

紗月さんファン必見!オフショット

撮影は1月。今年もよろしくお願いいたします!

撮影は1月。今年もよろしくお願いいたします!

『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』に到着いたしました

『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』

「どんなホテルなんやろ〜!」と胸が高まります

撮影が始まる前の笑顔、いただきました!

撮影が始まる前の笑顔、いただきました!

)鎌田さんとのお話で笑いが止まらなくなる紗月さん

鎌田さんとのお話で笑いが止まらなくなる紗月さん

冬の澄んだ空の下、日本庭園でのひと時を満喫しました

冬の澄んだ空の下、日本庭園でのひと時を満喫しました

橋の上で鎌田さんと記念撮影。次週も引き続き、ご案内よろしくお願いします!

文章/苫とり子
撮影/弥武江利子

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