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一棟貸しの高級宿で過ごす至福の時間『鈴 京都宮川筋 hitotose 穐 -Aki-』前編【YouTube連動】「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」vol.5

一棟貸しの高級宿で過ごす至福の時間『鈴 京都宮川筋 hitotose 穐 -Aki-』前編【YouTube連動】「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」vol.5

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2024年春に京都五花街・宮川町にオープンした一棟貸しの高級宿へ。紗月さんが、宮川町のしっとりと落ち着いた雰囲気を表現したリビングスペースで優雅な時間を過ごします。

よみもの

紗月がゆく!着物で行きたい京の宿

紗月さんが、京都の五花街・宮川町へ

日本の伝統文化や歴史が息づく千年の古都、京都。世界中から多くの観光客が訪れるこの街には今、さまざまなコンセプトを持った新しい宿泊施設が生まれ続けています。

祇園甲部で10年間、芸舞妓として人気を集め、引退後は本名の「るな」で活動中の紗月さんがMCを務める新企画「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」。

思わず着物で行きたくなる京都の宿を紹介します。

『hitotose 穐』へ

「宮川町さん、懐かしいですね」

今回の舞台は、京都の五花街の一つである宮川町。紗月さんもかつて住んでいたことがあるという場所でもあります。

この場所に近年誕生したのが、『鈴 京都宮川筋 hitotose 穐 -Aki-』(以下、『hitotose あき
』)です。

二階建て一棟貸しの高級宿で、誰にも邪魔されずに至福のときを過ごせるとのこと。

まずは今回も、紗月さんの素敵な装いからご紹介します。

パッと目を引く、可愛らしい桃色が印象的なこちらは無地の結城紬。

主役級の一枚でありながら、他のアイテムを際立ててくれる謙虚さも。帯合わせでガラリと印象が変わりそうです。

琉球紅型の巨匠・城間栄順さんが手がけたクリーム色の帯には、葵や沢瀉などがおおらかに染め描かれています。

どちらも優しい風合いで、紗月さんの持つ柔らかい雰囲気にもぴったり。

では、今回も張り切って参りましょう!

露天風呂に腰掛ける紗月さん

暮らすように泊まる一棟貸しの町家

『hitotose あき』は一棟貸しの宿ですので、フロントは存在しません。

近くにご用意をしているレセプションカウンターにてチェックインを終えたのち、鍵を受け取って宿へと向かいます。

まるで自分の家に帰るかのよう。そこからすでに特別感があります。

ドキドキしながら鍵を開け、扉を開くと……

そこにはお茶屋さん風の外観からは想像もつかないほど、モダンな空間が広がっていました。

一階は広々としたリビングスペース

今回、宿の案内役を務めてくださるのは松尾あづささん。京都市内で宿泊施設『鈴(Rinn)』を展開する株式会社レアルで企画開発を手がけていらっしゃいます。

株式会社レアル・企画開発部の松尾あづささん

株式会社レアル・企画開発部の松尾あづささん

紗月さんも京都の街中でよく、『鈴(Rinn)』という暖簾がかかった宿を見かけるとのこと。

それもそのはず。

ホテル(Rinn)が19棟、町家(鈴)が44棟と、合計63棟(※2024年10月時点)もの施設を運営されているというのだから驚きです。

その中でも最高級ブランドとして、2024年3月にオープンしたのがここ『hitotose あき』。

「hitotose(ひととせ)」という名称は春夏秋冬の「1年」を表す言葉。

さらに「あき」は「秋」のことを指し、近くに芸妓や舞妓の技芸の練習や発表の場である歌舞練場があることから、舞台用語の「千穐楽せんしゅうらく」※より「穐」を使用しているそうです。

※千穐楽(せんしゅうらく)……千秋楽。江戸時代、火事にて芝居小屋が焼失することが頻繁にあったため、興行や演劇の世界では「火」の文字を嫌い、おめでたい「亀」がつく「穐」の文字を使うようになった

サウナ好きには堪らないポイントがたくさん!

松尾さんが部屋を案内

早速、松尾さんにお部屋を案内していただきましょう。

一階は広々としたリビングスペースとなっており、自宅のように伸び伸びと過ごすことができます。

コンセプトは「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」で、宮川町のしっとりと落ち着いた雰囲気を空間として作り上げているそうです。

行燈をイメージした間接照明

照明は、京都の街を彩っている行燈をイメージ。間接照明の温かみのある灯りに心がホッと落ち着きますね。

和紙と土で加工した壁紙

内装には、黒谷和紙作家・ハタノワタルさんが携わっており、和紙と土を混ぜて加工したものを壁に塗っているのだとか。

「和紙なんですか、これ!すごい!」と、紗月さんも驚きの様子。

リビングの目の前にある露天風呂

そして何と言っても、目玉はお風呂!

リビングから地続きになったスペースに、石造りの露天風呂があります。

ガラス扉でリビングスペースと区切ることもできる

ガラス扉を閉めれば、プライベートな空間に。開ければ、開放的な気分でお風呂に浸かることができます。

内風呂も完備

露天風呂のほかにも、内風呂とサウナを完備。

サウナは本場フィンランドVETO製のオートロウリュ・ストーブとなっており、ボタン一つ押すだけでサウナストーンに上から水が垂れてくる仕組みになっているそう。

製氷機もあり、露天風呂を水風呂にしてサウナ後に”整う”こともできます。

充実したアメニティ

サウナで汗をかいた後は喉が乾くもの。冷蔵庫のドリンクは水分補給にぴったりなポカリスエやオロナミンCをはじめ、充実したラインナップとなっています。

サウナ愛好家に親しまれている”オロポ”までできる!

……というのも、実はスタッフの中にサウナ好きの方がいるのだとか。だから、隅々までサービスが行き届いているのですね。

アメニティが充実しているのも女性には嬉しいポイントです。

京都の有名店のデニッシュも! 朝から優雅な気分に

料理がしやすい広々としたキッチンを完備

続いては、キッチン。

かなり広々としていて、長期滞在の方がここでお料理をするのはもちろん、出張シェフを呼んでお料理を振舞ってもらう際にも困らないだけの調理器具や家電が揃っています。

驚くべきは、キッチンの天板。

柿渋染めの和紙を全面に施しており、水を弾くように特殊加工されています。

ソフトドリンクやアルコールも無料でいただける

飲み物はソフトドリンクだけではなく、お酒好きには嬉しいアルコール類も。ワインセラーには赤と白のワインが常備されていました。

さらにはグラノーラやデニッシュなども用意されており、これらは全て宿泊料金に含まれているので、無料で召し上がることができます。

紗月さんも、デニッシュと紅茶をいただくことに。

こちらは、京都発のデニッシュ専門店『GRAND MARBLE』のマーブルデニッシュ。紗月さんも大好きで、

「よく舞妓さんの頃、お仕事でご一緒させてもらいました。今も実家に帰るときには、『GRAND MARBLE』さんのデニッシュ買ってきて、とよく言われます」

とエピソードを語ってくれました。

安定の美味しさに、ほころぶ笑顔。電子レンジがあるので、温めて食べても。ジャムまで用意してくれている、おもてなしの心に感服です。

茶器をコンセプトにしたティーセット

食事つきプランはありませんが、このマーブルデニッシュやグラノーラで軽めに朝食を摂ってから、観光に出かけた先で京都の名物料理をいただくのもいいですね。

「海外のお客様が多いのですが、日本人の方に比べてわりと朝はさっぱりと食べられる方が多いようです」

と松尾さんは言います。

優雅に紅茶を飲む紗月さん

紅茶も香り高く、優雅な気分になれます。

食器類にもこだわりがあり、こちらのティーセットは日本の茶器をコンセプトにして作られています。ティーカップも取っ手がなく、湯呑みのよう。

「すごくかわいい!本当に朝食から癒されますね」

と、紗月さんもすっかりお気に入りの様子でした。

次回は引き続き、松尾さんに二階の寝室を案内していただきます。こちらも見応えがありますよ!どうぞお楽しみに!

後編は二階の寝室をご紹介

紗月さんファン必見!オフショット

かつて住んでいたこともある懐かしい宮川町に、ルンルンの紗月さん

今回、訪れるホテルが見つかりました!

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スマホでリビングルームをパシャリ

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和姿の立ち姿が、京町家をコンセプトにしたモダンな空間に映えます

和姿の立ち姿が、京町家をコンセプトにしたモダンな空間に映えます

「ここには何が入ってるかな〜」と探索中

「ここには何が入ってるかな〜」と探索中

鏡越しにも神対応!ありがとうございます♡

雰囲気だけでも温泉を堪能

雰囲気だけでも温泉を堪能

今回はお気に入りのデニッシュを食べて幸せな紗月さんの笑顔でお別れ!次週もお楽しみに

文章/苫とり子
撮影/弥武江利子

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