ヘアスタイルは、着姿全体の印象が大きく変わるため、着物の格や雰囲気に合わせて十分気を付けたいポイントです。

トップに高さを出したり、シニヨンを大きく作ったり、ヘア全体にボリュームを出すと華やかで重めの印象になります。

それとは逆に、トップの高さやシニヨンの大きさを抑えめにすると、軽やかですっきりした印象になります。

カジュアルに楽しみたい小紋や紬などのおしゃれ着、あるいは夏の浴衣の場合には、全体的にあまり重たく作らず、ボリュームを控えめにしてすっきりとまとめるときものの雰囲気にも合致します。

前髪はカールをしてふんわりと動きをつけ、中央からサイドに流します。

低めの位置で束ねた髪を捩じりながらピンで留めてシニヨンを作り、両サイドの髪は、後ろで結んだ髪の根元を隠すように根元に巻きつけています。

額回りの髪はふんわりと後ろに流し、低めの位置でひとつにまとめます。

まとめた毛束を3つに分けてそれぞれくるんと丸めて輪を作って留め、リボンを広げたかのような形のシニヨンを作っています。

カジュアルな織りのきものや浴衣などにもおすすめの、自分で結べる簡単アレンジへアです。

結び目を押さえながら、表面の毛を軽くつまんで少し引き出し、立体感や動きを出します。

ポイントは、

・斜めにブロッキングした髪を、耳の後ろと襟足の部分で互い違いにずらして結ぶ
・結んだ表面の毛を軽くつまんで立体感を作る

こと。このふたつを行うことで、ふんわりとした自然な雰囲気を持つまとめ髪を演出することができます。

あとは「くるりんぱ」をするだけなので、複雑なテクニックは要りません。ぜひチャレンジしてみてください。

自分で結ぶヘアアレンジの一連の詳しいプロセスは、こちらの動画をご覧ください。