商品番号:1555270
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
江戸の美意識を今に映す、東京無地染。
繊細な色合いを一色で染め上げた色無地は、控えめながらも凛とした気配を纏い、
着る人の立ち居振る舞いを静かに引き立てます。
王道の装いに、上質というひとさじを。
ご紹介の機会も限られる、希少なお品です。
伝統とモダンを纏う、大人の一枚をどうぞ。
【 お色柄 】
さらりとしなやか、キメ細やかな手触り。
白生地のトップブランド・伊と幸の高級ちりめん地を
シックな高麗納戸色(灰がかった暗い青緑色)に染め上げました。
無地でありながら、染め上げた反物にはにじみやムラが一切なく、
全体にわたって美しく均一な発色が広がります。
これは、温度・湿度・生地の性質を読み取りながら、職人が一反ごとに染めを調整する高度な技術の賜物。
すっきりとした印象だからこそ、地の味わいや、帯合わせを愉しめるもの。
どのような場所に出ていただいても見劣りしない素晴らしい風格。
終生お手元でご愛用いただければと願いつつ、
大切にお届けさせていただきます。
【 東京無地染について 】
東京無地染(とうきょうむじぞめ)は、江戸時代中後期に発展した伝統的な無地染めの技法です。
江戸紫や藍、紅花、江戸茶など、当時の染職人が用いた繊細な色彩を起源とし、
現在は東京都の新宿・中野・杉並をはじめ、神奈川県などでその技が受け継がれています。
無地染は染色法の中でも最も基本的とされますが、
東京無地染では絹織物が用いられるため、控えめでありながらも気品ある仕上がりに。
なかでも13メートルにもおよぶ反物を、ムラなく均一に染め上げるのは高度な技術を要し、
その緻密な職人技こそが、単色でありながらも格式を感じさせる所以です。
時代とともに染料や生地も進化を遂げながら、
東京無地染は江戸の色見本帳に基づく繊細な色調を、今もなお手仕事で表現し続けています。
さらに、染め直しが可能なことも大きな魅力。
年齢や時代の移り変わりに合わせて色を変えることで、
一枚のきものを長く大切に着続ける――そんな柔軟さと美しさを併せ持つ染色技法です。
絹100%
長さ約13m 内巾36.5cm(最長裄丈約69cm 最長袖巾約34.5cm)
白生地には特選丹後ちりめん地を使用しております。
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、お茶席、お稽古、音楽鑑賞、観劇、お付き添い、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯、九寸名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[ 袷 ]
湯のし1,650円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
[ 単 ]
湯のし1,650円+衿裏2,200円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+9,900円(税込)
※堅牢染め・本加賀など、染めのしっかりした御着物への抜き紋入れには、
堅牢抜き代4,400円(税込)が必要となります。