商品番号:1548261
【 仕入れ担当 中村より 】
王家のための高貴な衣。
首里花織―。
そしてその第一人者、人間国宝 故・宮平初子。
高度な首里織の七技法を伝承する稀有な存在。
その実子にあたられるのが、今回ご紹介の宮平一夫氏でございます。
ただでさえご紹介の機会が限られる氏の作品。
なんと今回はお着物でございます。
京都きもの市場の22年間でこれが初めて。
おそらく今後ご紹介の機会はまずない作品でございます。
ごくごく、シンプル。
それ故に際立つ織技術の繊細さ。
そしてこの美しい色彩。
画面上ではどれだけお伝えできるか…。
『首里の花織』、味わい深い表情を是非ご堪能下さいませ。
【 色柄 】
今回ご紹介するお品は『首里花織(ハナウイ)』によるお着物。
経糸(たていと)か緯糸(よこいと)、あるいはその両方を
部分的に浮かせ、小さな四角い点を花のように織り込んでゆく「花織」。
その文様美は、規則正しく整然と並び、
丹精込めて織り上げた織り手の心を伝えてくれます。
手に心地よいさらさらとして軽やかな質感。
上品な香色の一色で織りなされた絹地には
絹艶美しい花織一面に細緻に織り描き出されて…
花織の凹凸によって生まれる陰影が奥行きを感じさせ、
大地に根ざした、深みを感じさせる色使いとあわさって、
民芸味とやさしいあたたかみを感じさせます。
帯合わせで様々に装っていただけますし、
こちらのお色でございましたら流行すたりなく
ご年齢も問わずに幅広くお召し頂けることでしょう。
【 宮平一夫について 】
1946年 沖縄県那覇市生まれ
1983年 宮平織物工房にて宮平初子の指導を受ける
1984年 日本きもの染織工芸会主催の新人染織展で入選
1988年 日本民藝館展奨励賞
【 首里織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(1983年4月27日指定)
「首里の織物」として沖縄県の重要無形文化財にも
指定を受けている。
※1998年に重要無形文化財に指定されたが、
2022年3月に保持者・宮平初子の死去により
指定が解除、2023年に改めて再指定された
琉球王国の城下町として栄えた首里の地で
織り継がれてきた絣織物と紋織物の総称。
分業せずに全工程を手作業で一貫して生産する
少量多品種の形態を取っている。
首里花織(ハナウイ)・道屯(ロートン)織、
花倉織、ムルドゥッチリ、手縞(てじま)、
煮綛(ニーガシ)芭蕉、花織手巾(ティサジ)
がある。
特に花倉織と道屯織は、首里王府の城下町として
栄えた首里のみで織られる王族や貴族専用の織物で、
花倉織は先染め紋織物、黄地、水地、紺地などの
無地や濃淡の配色が主流。
道屯織は琉球王朝時代には男性衣として用いられたが、
現在では着尺帯や小物類に使用されている。
絹100%
長さ約12.5m 内巾37cm(裄70cm前後まで)
【 付属証紙 】
宮平工房のオリジナル証紙
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向きのデザインの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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