商品番号:1520544
(税込)
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【 仕入れ担当 戸高より 】
シンプルだからこそ伝わる素材の良さ、手織のぬくもり。
年々、職人さんの高齢化や後継者不足により
希少になってゆく伝統織物…。
その昔、王族や氏族、一部の身分の高い人しか
着る事が許されなかった高貴な織物【 本場首里織 】でございます。
ウチナァー婦人のおおらかな心までもが込められているように…。
目にした瞬間に自然と心惹きつけられてやまない
特別な九寸名古屋帯をご紹介致します。
現在、産地では新しい織り手、染め人さんへ
少ないながらも代を変え、新たな切り口から感性に問いかけ、
これまでとは違ったセンスのモノ作りを続けております。
この度ご紹介致します本品は
沖縄県工芸士【 仲宗根 綾 】氏による織り上げ。
氏の作品は綺麗でいて、まるで芸術のようだと評価されることが多く、
織の技術と進化した技法が重なり生まれたロートン織ともなりますと
その美しさは言葉で表すことが難しい程、耽美でございます。
一反一反に熱意と愛情を注ぎ込んで生み出された作品。
洗練され、高水準であることに間違いはございません。
少し織りの世界に詳しい方でしたら、その控えめな色彩の中に、
織り手の誠実さや根気強さを感じ取っていただけることと思います。
お手元でご愛用いただける一品となりましたら幸いでございます。
【 お色柄 】
琉球の織物には、力がございます。
なぜここまでに私たちの心を揺さぶるのか…。
その答えは、皆様に見つけていただければと願っております。
大人シックな黒を基調に織り上げられた帯地に
青、白、緑の艶やかな縞を走らせて。
その色彩を保ったまま、ロートン織の凹凸を細やかに表現致しました。
経糸を浮かせて、そこに緯糸を詰めて表現されるロートン織。
織り手さんの思いを感じつつ、穏やかな心でお召しいただく一条でございます。
触れれば驚くなめらかで柔らかい手触り。
海を渡り伝来した世界の文化が琉球特有の美意識や風土と溶け合い、
日本の新しい伝統として実を結ぶ…。
壮大な歴史を背景に感じさせてくれる美しき仕上がりとなりました。
大切にしていただける方にとの願いを込めて。
返しにまでしっかりとロートン織の入った手の尽くされた逸品でございます。
【 沖縄県工芸士 仲宗根 綾について 】
始めから織上がりまで、全工程を一人で手掛ける点に惹かれ、
平成13年より、那覇伝統織物事業協同組合の
後継者育成事業で技術を学び始める。
先人たちの技術や知恵を活かした着物、帯の製作に尽力しつつ、
現代的な生活の中からアイデアを生み、
色にこだわりインテリア、服地、小物等と幅広いアイテムへと昇華。
平成30年に沖縄県工芸士(首里ロートン織)へ認定。
次の世代へ首里織を渡す活動も行っている。
完成品を見た人、直接触る人、身に付ける人へ
製作の過程で生まれるドキドキや煌めきを
感じてもらえるような作り手を目指している。
【 首里織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(1983年4月27日指定)
「首里の織物」として沖縄県の重要無形文化財にも
指定を受けている。
※1998年に重要無形文化財に指定されたが、
2022年3月に保持者・宮平初子の死去により
指定が解除、2023年に改めて再指定された
琉球王国の城下町として栄えた首里の地で
織り継がれてきた絣織物と紋織物の総称。
分業せずに全工程を手作業で一貫して生産する
少量多品種の形態を取っている。
首里花織(ハナウイ)・道屯(ロートン)織、
花倉織、ムルドゥッチリ、手縞(てじま)、
煮綛(ニーガシ)芭蕉、花織手巾(ティサジ)
がある。
特に花倉織と道屯織は、首里王府の城下町として
栄えた首里のみで織られる王族や貴族専用の織物で、
花倉織は先染め紋織物、黄地、水地、紺地などの
無地や濃淡の配色が主流。
道屯織は琉球王朝時代には男性衣として用いられたが、
現在では着尺帯や小物類に使用されている。
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
柄付け:お太鼓柄
おすすめの帯芯:綿芯「松」
◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織のお着物など
★名古屋仕立て(税込9,350円※綿芯「松」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
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