商品番号:1519561
(税込)
伝統、そして革新。
山口家に受け継がれる魂と技に、
新たな現代性を加えた山口弘躬氏監修の元制作された
特選唐織袋帯をご紹介いたします。
【仕入れ担当 吉岡より】
淡色の帯地に映える季節感のあるデザインに惹かれ
仕入れて参りました!
訪問着、色無地、付下げなどとのコーディネートで、
大人の帯姿をお楽しみいただきたく思います。
お手元でご愛用いただければと願いつつ、大切にお届けさせていただきます。
【色・柄】
唐織は、京都の西陣を代表する伝統的な絹織物。
江戸時代の、極めて装飾性の高い美術織物がその源流です。
装飾目的としては、舞楽の装束や神社の戸帳・神輿の飾裂などに用いられました。
連綿と受け継がれる西陣の織り技に、
きっとひと目でお分かりいただけましょう。
そのあたりの機屋さんでは真似できない、
なかなか他ではお見かけすることのない意匠センスのすばらしさ。
今回の帯も、芯に揺るぎない感性があってこそのもの。
伝統を確実に踏まえた上での創作性の高さをご覧いただきたく思います。
『献上木春菊』
清雅な白を基調とした、軽い唐衣のような帯地。
意匠には、一面に菊花模様を地紋のように浮かべ
お太鼓と前柄には艷やかな金銀糸を加えて
菊花の両端に装飾を施して献上の構図で織り成されました。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。
保管の際のたたみ皺がございますので、お届け前にプレス加工をサービス致します。
お届けまで1週間ほど頂きます。
【山口弘躬氏について】
ご存知、山口伊太郎・安次郎・成三郎、織りの巨匠三兄弟。
成三郎氏の次男にあたられるのが、織匠やまぐち・山口弘躬氏でございます。
弟である山口正夫氏とともに本も出版されておられますから、
きっとそちらでご存知の方も多いことと思います。
私たちの唐織の技術で織られたものは、
能装束・打掛・帯などの機能性を持つものに対して、
何よりも身につける方の着心地、つまり長い舞台、
あるいは一日中お召しになっても形くずれせず、
着ていることを忘れるような軽さとしっかりとした張りがあるように
製品ができていなくてはなりません。
その技術の一つは、セリシン(タンパク性糊分)の付いた
自然の生糸を経糸に使用することによって、
より薄い地とパリッとした張りで豊かな絵柄を支え、
千数百年来の日本衣装の原点を守り伝えるものです。
これからの新たな唐織は伝統の技術を踏まえ、
人々の美を愛する豊かな感受性に答えるだけの魅力を含む作品であり、
日本だけでなく世界の人々に愛される織物でありつづけたいと願うものです。
(文芸社「唐織はレリーフの絵画である」p2より)
◆御唐織司・山口弘躬略歴
昭和21年 西陣にて織屋を営む父・成三郎の次男として生まれる
昭和39年 西陣の糸染工場・小河染匠で化学染を修行する
昭和45年 村上光男氏に草木染を学ぶ
昭和48年 父とともに昭和能装束百選を完成する
昭和50年 外山正氏に徳島藍染を学ぶ
昭和62年 昭和天皇、父・成三郎の病気全快を祈願し唐織袋帯「千色千羽鶴」着手
平成元年 「織匠やまぐち(株)」設立
平成4年 約五年の歳月を費やして「千色千羽鶴」完成
平成6年 名古屋三越美術部において、第一回「天衣鳳暦展」開催
平成7年 新潟三越美術部において、第二回「天衣鳳暦展」開催
京都国際ホテルにて、衣装演出家・前田親男氏と「一衣一帯二人展」開催
平成8年 伊勢神宮御鎮座二千年を記念して、几帳二張「天恵日輪豊穣文」
「天恵月煌豊穣文」・唐織・卓布五種と共に、内宮神楽殿に奉納
平成9年 名古屋三越美術部において、第三回「天衣鳳暦展」開催
平成10年 新潟三越美術部において、第四回「天衣鳳暦展」開催
平成13年 出願中の商標登録「百錦」が認証決定され正式に誕生
平成17年 『KARAORI~唐織はレリーフの絵画である~』を弟・正夫と共に出版
(文芸社)
絹100%(金属系繊維除く)
長さ4.35m
◇お太鼓柄
◆最適な着用時期 9月~11月(秋単衣から袷:秋)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン ご結婚式、お茶事、お付き添い、パーティーなど。
◆あわせる着物 訪問着、色無地、付下げ
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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