商品番号:1511485
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【 仕入れ担当 中村より 】
類稀なる織物、重要無形文化財指定「宮古上布」を
生み出した宮古島の織物の一つ【 宮古麻織 】による
シンプルな九寸帯のご紹介です。
宮古上布は経緯が手績みの苧麻糸ですが、
宮古麻織は経緯に苧麻のラミー糸を使用したもの。
その分かなりお値打ちにご紹介ができました。
夏結城や夏大島などの力強い織物にも、琉球の夏きものにも、
越後や八重山、能登などの上布のお着物にも、自然と合わせやす逸品として…
ご紹介の少ないひと品でございますので、
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 色・柄 】
さらり…ハリを感じさせる、麻独特の質感。
お色は白を基調にして、
爽やかな水色で間道を、
黒でシンプルな絣模様を織りなしました。
涼やかな透け感に目を惹く和姿で、ハイグレードな夏の装いを叶えます。
【 宮古麻織について 】
宮古島織物事業協同組合が、
宮古島の麻織物として認定している手織麻織物。
原材料は工業生産品の麻糸(ラミー)で
科学染料で先染めされている糸が用いられる。
縞模様が主だったお柄で絣模様を入れる場合が多い。
宮古上布と同じ高機の投げ杼で織られ、
宮古上布同様に砧打ちがなされておる。
染料は科学染料と天然染料を併用し、
絣の部分は琉球藍やインド藍などが多い。
【 宮古上布について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
文部科学大臣指定重要無形文化財(1978年4月26日指定)
2003年には宮古上布の原料となる苧麻糸の製造技術である
「苧麻糸手績み」が国の選定保存技術に選定された。
沖縄県宮古島市の宮古島で生産される、イラクサ科の
多年草である苧麻(ちょま:標準和名はカラムシ)の
茎の表皮の繊維から作った糸を主原料とする麻織物。
手績みの苧麻糸を経緯に用い、高機で製織される。
風当たりのない陽当たりの良い場所に植え、
有機肥料のみを与えて育てた苧麻を茎の根元からから刈り、
表皮を剥いで表皮の裏側にアワビの貝殻(ミミ貝)を
当ててしごいて繊維のみを採取。
採取した苧麻の繊維(生ブー)を指や爪で細く裂き、
結び目をつくらずに指先で撚りつなぐ手績みによって
経緯の糸を得る。
経糸は2本撚り、緯糸は1本撚りでそれぞれ専門化されており、
撚りつないだ糸は10算(ヨミ)くらいになると(長さにして
6000m)糸車で撚りかけをして仕上げる。
着尺1反分に必要となる糸は50算で、経、緯それぞれ
専門の績み手が1人で績むと半年を要する。
「東の越後、西の宮古」と呼ばれ、日本を代表する
上布である。
宮古上布の発祥は苧麻の原料に染色を施し、長さ11.4m、
幅40cm、19ヨミの綾錆布と呼ばれる細目布で大名縞の
紺細上布であった。
後に、この麻織物と同じ技術で織り上げた織物を
宮古上布と呼び、以後二十数年間琉球王府へ献上された。
大正時代には高機等の大島紬の技術も導入され、
この時代に宮古上布は歴代で最高の技術を誇る。
その生産が第二次世界大戦により一時中断されたものの、
1948年には再開。戦後の生産量は1952年の2064反をピークに
減少を続け、2002年には10反にまで落ちこんだが、2006年には
約20反まで回復した。
現在の宮古上布は年間生産反数約20反で組合員は92名(H21年9月時点)
2000年に宮古織物事業協同組合が新規格を設け、これまでの
十字絣紺上布だけでなく草木染や太い苧麻糸を使った帯地なども
宮古上布に加え、組合において検査を実施し検査証の添付を行っている。
芋麻100% 長さ3.75m(お仕立て上がり)
全通柄
◆最適な着用時期 7月・8月(盛夏)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 夏のお出かけ、ショッピング、お食事、行楽など。
◆あわせる着物 上布、夏の紬、小紋など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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