商品番号:1510085
(税込)
【 仕入れ担当 岡田より 】
素材の質感、風合いは他に並ぶものは御座いません。
重要無形文化財指定技術使用、【 地機(じばた) 】にて
織り上げられた本場結城紬をご紹介いたします。
亀甲絣ではなく、シンプルな経緯絣によるお柄が
織りだされており、流行り廃りなく御召いただける
落ち着いた彩りのお品。
着込めば着込むほどに身体になじみ、軽くやさしく、やわらかく…
まるで一枚の綿のようにやさしく体をつつむ、その風情を
是非お楽しみいただきたいお品です。
【 お色柄 】
ふわりとした地風の人を選ばない墨黒地をベースに、
経緯絣による、やや大きめの蚊絣のお柄が
一面に織描きだされております。
【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたので
着用シワやたたみジワがございますが、着用時に
気になるような汚れなどはございません。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 奥順について 】
1907年(明治40年)創業
創業以来産地の機屋と連携しながら、結城紬の
企画とデザイン及び販売流通を請け負う製造問屋。
また近年では従来のきもの生地に加えて、ショール、
服地など、新しい商品・生地開発を積極的に行い、
今の暮らしにとけこむ製品づくりにも尽力している。
【 地機(居坐機:いざりばた)について 】
結城紬に使用する地機は、織る人が織機の一部となる
最古の織機。たて糸を人の腰に固定して糸の張り具合を
調整するため、無理な張力をかけることなく、糸に優しく
手つむぎ糸を織るのに最適のしくみである。
よこ糸を織る時は、両足を伸ばし腰をつってたて糸を張り、
大きな刀杼で打ち込む。
小手先ではなく、全身を使っての製織となるため
製織する職人への負担が大きい。
【 結城紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1977年3月30日指定)
平織と縮織が茨城県無形文化財に指定(※1953年)
文部科学大臣指定重要無形文化財総合指定(1956年)
ユネスコ無形文化遺産への登録認定(2010年)
茨城県・栃木県を主な生産とする絹織物
茨城県西部の結城市と隣接する栃木県
小山市などで製織されている。
結城郡の旧石下町(現・常総市)にも
「いしげ結城紬」があり、手織のほか機械織
(力職機)による製織、糸も真綿手つむぎ糸、
石下の手紡糸、撚糸工場の強撚糸など様々である。
平織と縮織の2種類があり、現在の結城紬は
撚りのない糸を経と緯に使用する平織が主流で、
全体の約97%を占めるが、かつては横糸に
強撚糸を使い表面がちりめん状に仕上げられた
縮織が主流であった。
戦後昭和中期頃は縮織が結城紬全体の
約9割を占めていた。
元来は堅くて丈夫な織物であったが、絣の
精緻化に伴い糸が細くなってきたため、
現在は「軽くて柔らかい」と形容されることが多い。
本結城の工程は国の重要無形文化財で
「本場結城紬」は地域団体商標に登録されている。
【 歴史 】
1865年 初めて絣の結城紬が制作される
1873年 ウィーン万国博覧会出品
1953年 平織と縮織が茨城県無形文化財に指定される
1956年 4月24日重要無形文化財指定(平織のみ)
同時に従事者6名が技術保持者に認定
1961年 結城市を中心とした各市町村により
財団法人重要無形文化財技術保存会設立
1974年 NHK朝の連続テレビ小説で放映された
『鳩子の海』で一部結城市が舞台となり、
結城紬の知名度が高まる。
1976年 技術保持者6名の認定解除
保持団体の認定に変更
171名で本場結城紬技術保持会設立
同会が重要無形文化財「結城紬」の
保持団体として認定
1977年 3月30日経済産業指定伝統工芸品承認
結城紬伝統工芸士認
(この年の認定者は染2名、絣くくり6名、織り6名)
1986年 栃木県伝統工芸品
1988年 茨城県郷土工芸品の指定を受ける
2004年 品質検査の際に重要無形文化財の指定要件を
満たしていない反物にも「重要無形文化財指定」証票が
不正交付されていたことが明らかになり文化庁が保存会に
改善を指導
2005年 6月3日分の検査合格品より全反物が
「重要無形文化財」表記のない証票へと変更
2010年 ユネスコ無形文化遺産リストに登録。
2014年 小山市市職員「紬織士」の採用制度開始
表裏:絹100% 縫製:手縫い
◆八掛の色:紅鳶・無地
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
【 付属証紙 】
本場結城紬検査共同組合・本場結城紬検査之証(地機)
本場結城紬卸商協同組合の商標
製織:奥順株式会社
身丈(背より) | 162.5cm (適応身長167.5cm~157.5cm) (4尺2寸9分) |
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裄丈 | 66.5cm(1尺7寸6分) |
袖巾 | 33.5cm(0尺8寸8分) |
袖丈 | 50cm(1尺3寸2分) |
前巾 | 29.5cm(7寸8分) |
後巾 | 33.2cm(8寸8分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70.5cm(1尺8寸6分) 袖巾36cm(9寸5分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向けのデザインの綴れの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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