商品番号:1506257
(税込)
【仕入担当 竹中より】
このようなお品をご紹介できること、大変嬉しく思います。
是非ともお手にとって、その目で、肌で、ご堪能いただきたいお品。
欲しいと思って簡単に手に入るような作品ではございません。
ご存知、初代・由水十久氏の幻の遺品
塩瀬地に素描き友禅で染め上げられた、傑作九寸名古屋帯が入荷いたしました!
もうお亡くなりになられておりますから、
初代の作品がこうした販売ルートにのること自体、滅多とございません…。
帯としてのみならず、美術的価値ある作品でございますので、鑑賞品としても。
その価値は計り知れません。
まずはどうぞじっくりと、その世界観を堪能くださいませ。
【商品の状態】
リサイクル中古品として仕入れてまいりましたが
締め跡もほとんどわからない 美品でございます
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
【お色柄】
初代・由水十久氏。
加賀友禅の特集には必ずと言って良いほど、
お名前と作品が紹介される、最も有名な作家のおひとりです。
十久氏は、幼い頃より、日本画を能くし、
日本国内はもちろん、海外でも個展を開くなど、
その才能を惜しむことなく発表されておられました。
「あくまでも着る人が主役」というこだわり。
写実的な草花模様が中心の加賀友禅の中で、異色の人物画を好み、
特に童に対する思い入れには独自の世界観が感じられます。
十久氏の描く童は、一体で数百万円の価値が有ると言われます。
とりわけ没後は、その価値はもとより、
作品自体をお見受けすることもほとんどございません。
本当に希少な作品です。
ご覧いただけますでしょうか。
タレ先には「十久」氏の落款がございます。
この四角が六角形ですと、現在の二代目・由水十久氏の落款となります。
生地の残布などが無くとも、この作風、この落款、この風格…
紛れもなく初代の作品に間違いない、逸品にございます。
上品な気品漂う薄藤鼠色に染め上げた塩瀬地に、
情趣感じるお色使いで、
丁寧に描き出された童子は
どこかユーモラスに狐の真似をしながら
舞に興ずる姿が描かれました
その繊細な筆運び。
お色一つをとっても本当に繊細で、丁寧に挿されたことがわかります。
きものの柄の亀も一匹一匹 繊細に。
童はふっくりとした頬に表情豊かでなんとも
愛らしく仕上げられております。
髪の毛一本、細やかに細やかにあらわして…
まず他にはない、まさに唯一無二の作。決して過言ではございません。
子々孫々に受け継いでゆくべき作品。
もう二度と作られることのない美術品でございますので、
本当に大事にしていただける本物志向の方に。
一期一会のお着物の世界。
ご縁を感じていただけた方に…
どうかこの出会い、お見逃しなきようお願い致します。
【 二代 由水十久について 】
本名:由水充
本加賀友禅作家
伝統工芸士
石川県指定無形文化財技術保持者
加賀友禅技術保存会会員
石川県インテリアデザイン協会会員
1952年石川県金沢市生まれ。
加賀友禅作家、初代・由水十久の次男として生をうける
多摩美術大学で日本画を専攻。
加山又造と上野泰郎の両名に指導を受ける。
大学卒業後に帰郷。
1987年に独立、加賀染振興協会に落款を登録。
父である初代が亡くなった翌年の1989年、
二代由水十久を襲名。
「うなゐ」と呼ばれる童子の意匠を得意とし、
伝統として初代より技法等の基本的要素は継承しつつ、
より進化させつつ図案や、テーマ、配色等を
全く新しく展開。
現在も初代の意思を継ぎながら、兄・由水煌人と共に
『平成の十久』として創作活動を続けている。
歌舞伎や能狂言などの伝統芸能、古事記や万葉集、
古今集、新古今集や源氏物語、伊勢物語などの
日本の古典文学、春夏秋冬の遊びや年中行事、
日本だけでなく世界の神話や、故事来歴、
西欧の古典音楽家シリーズ、オリンピックや
サッカーなどのスポーツ、時事的な話題に
取材したものなど古今東西を童子の姿に
仮託して表現された独特の作風である。
【 経歴 】
1952年 初代由水十久の次男として金沢市大野町に生まれる
1971年 石川県金沢泉丘高校卒業
1980年 多摩美術大学日本画専攻卒業
※在学中は加山又造、上野泰郎両先生に指導を受ける
東京銀座にて個展を開催、帰郷し由水塾に入門
1987年 加賀友禅作家として認定を受け落款登録、加賀振興協会に加入
1989年 「由水充工房」設立(のち「由水十久工房」と改める)
初代由水十久の一周忌法要を機に2代由水十久襲名
加賀友禅新作競技会で第一席受賞
1990年 2代目襲名記念個展開催(京都文化博物館)
1996年 伝統加賀友禅展金賞受賞(石川県立美術館所蔵)
通産省指定伝統工芸士の認定を受ける
1997年 美展において特選受賞
1999年 ルクセンブルク大公殿下御夫妻、高円宮殿下御夫妻
由水十久工房ご来臨
伝統加賀友禅展金賞受賞(石川県美術館所蔵)
2001年 石川県指定無形文化財
加賀友禅技術保存会会員の認定を受ける
2018年 京都・東京にて襲名三十周年記念展開催
2021年 石川県指定無形文化財
加賀友禅技術保存会会長に就く
【 加賀友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年5月10日指定)
石川県指定無形文化財
京友禅・東京友禅と並ぶ、三大友禅のひとつ。
現在は登録された作家により、加賀五彩といわれる
藍・えんじ・黄土・草・古代紫の加賀五彩を基に
糸目友禅のみで仕上げられる。
絹100%
長さ約3.64m
柄付け:お太鼓柄(手先無地)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃(オススメは春先から春頃です)
◆店長おすすめ着用年齢 40代~
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、女子会、街着、お稽古、ランチなど
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋、御召、紬など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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