商品番号:1506068
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【 仕入れ担当 中村より 】
日本の紬織物の故郷、久米島…
「久米島紬」と言えば、織物ファンの憧れのきもの。
今回はなんと、その久米島紬の創作帯でございます。
現在では、年間製反数も約200反程度との事…
中でも九寸帯などは、ほぼ織られていないそうです。
今後、製作されることがあるかどうか…という大変稀少なお品でございます!
さらには全通柄の逸品!
名古屋帯としましては高額になりますが、
その希少性をお分かりの方にご愛用いただければ幸いです。
【 色柄 】
地色は福木の草木染めがなされております。
穏やかな表情の黄色の上に浮かぶ焦茶色の絣模様。
トゥイグワーとトーニの絣模様が織りなされました。
絹布を触る手をもふうわりと包み込むかのように
本当に趣深い地風が、紬の島の本物の技を感じさせてくれます。
【 久米島紬について 】
その技術が琉球王国時代以来の伝統を保つ、製法は手作業による織物。
明に渡り、養蚕の技術などを学んだ事が始まりとされております。
その後…政策的に紬織りを強制された時代を経て今に至る久米島紬の歴史。
苦しい過重な税制、織物を貢納布として収める人頭税の時代によって
皮肉にも織物の技術は飛躍的に向上したとも言われております。
年老いた織り子が自分の手を示しながら、
織り方が下手だと言われて、役人に鞭打たれたことをとつとつと語った時代。
貢納布の制度は200年以上続き、
自由に生産ができるようになったのは、明治時代からですのでそう昔のことではありません。
織物税の制度が撤廃されてやっと、人々はその後も脈々と伝えられた
久米島紬織りの技能で自らの生活の糧を得る仕事として、
再び紬を織ることに 取り組むようになりました…
一反出来あがるまで約3ヶ月間、織りだけでも約1ヶ月―
化学染料による染め、機械による大量生産をかたくなに拒み、
草木染め・泥染め・手織りの「手仕事」を誇りにして一反、一反、
地道に織り上げられてきたのが久米島の紬なのです。
2004年、国の文化審議会文化財分科会にて、久米島紬を重要無形文化財に、
またその保持団体に「久米島紬保持団体」を認定するよう答申がありました。
その後無形文化財の指定要件として、以下4件が文部科学省から告示されました。
(1)糸は紬糸または引き糸を使用すること
(2)天然染料を使用すること
(3)絣糸は手括りであること
(4)手織りであること
久米島紬の特色は、分業しないこと。
図案作りから染料の採取、絣作りと染色、織と泥染め、焙煎ときぬた打ち、
最初から最後までの全工程を一人で成し遂げ、さらに厳しい検査に合格 してやっと完成となります。
糸は真綿からひいた手紡ぎの糸、染料は島内で採れる、主に車輪梅(ティカチ)、
サルトリイバラ(グール)、泥(媒染)、ナカハラクロキ(グルボー)、フクギ、
ヤマモモ、オオハマボウ(ユウナ)。
織り上げには、手投杼を用いて心を込めた手織りがなされます。
【 久米島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
沖縄県無形文化財指定(1977年)
製作技術が重要無形文化財に指定(2004年)
久米島紬保持団体が重要無形文化財保持団体に認定
その技術が琉球王国時代以来の伝統を保つ、
製法は手作業による織物。14世紀末頃、久米島の
「堂の比屋(堂集落の長)」が明に渡り、養蚕の
技術などを学んだ事が始まりとされる。
糸は真綿からひいた手紡ぎの糸、染料は島内で採れる
主に車輪梅(ティカチ)、サルトリイバラ(グール)、
泥(媒染)、ナカハラクロキ(グルボー)、フクギ、
ヤマモモ、オオハマボウ(ユウナ)。
製織は手投杼を用いた手織である。
久米島紬の色の系統は以下
・黒褐色、茶系:グール(サルトリイバラ)とテイカチ(車輪梅)、泥
・青灰色、白灰系:ユウナ(オオハマボウ)を燃やした灰
・青丹、薄鶸系:ウージ(サトウキビ)
・濃青色、濃紺系:琉球藍
の彩りが最も多く、稀な彩りとしてはヤマモモとクルボー
(ナカハラクロキ)を用いた黄色系、媒染液によっては
ミョウバン媒染の赤味をおびた深みの黄色、泥による
鉄媒染の鶯色があり、近年は上記の他に椎の木、月橘、
月桃の植物染料を用いたもの、鉱業が盛んだった久米島の、
多彩な土を使っての新しい染色方法である千枚岩
(せんまいがん:フィライト)を用いた大地染などがある。
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
福木染・やまもも染
おすすめの帯芯:綿芯
全通柄
◆最適な着用時期 10月~5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織のお着物など
★名古屋仕立て(税込9,350円※綿芯「松」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
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