商品番号:1504123
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
このような作品もまた、珍しい…
ご存知美術織物の祖、龍村平蔵製の逸品本袋帯をご紹介致します。
本物志向の方に…
または美術品のコレクションのひとつとしてもどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
しなやかな松葉色の帯地に、花火のように表された菊の意匠。
京都鷹ヶ峰の光悦寺にある本阿弥光悦の紙の芸術に「大菊もみ」というもみ紙があります。
その文様の華麗を、抽象的・立体的に捉えて
これこそ平蔵ならでは、と思わせる、独自の感性で織りなされております。
その糸使い、箔使い、織りあじはまさに平蔵の平蔵たるゆえん。
大胆な織りの中にあって、細部まで計算され尽くした美術品。
まるで日本画を眺めているような気持ちにさせ、ふと時を忘れてしまいます。
妙の箔使いと、いろどりのコントラスト。
界切線ひとつをとっても組紐のような凝った技法。
細部までの美へのこだわりは、さすが龍村という仕上がり。
悠久の美をもって末代までお譲りいただける美術工芸品的な1本です。
名門の名に恥じない一目でわかる名門龍村の織美への感性。
独特の緻密で大胆な、歴史に残る卓抜した芸術美は本当に見事です。
終生ご愛顧いただける作品として、どうぞ大切にお締めくださいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
うっすらとたたみ皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【 初代・龍村平蔵(号・光波)について 】
染織工芸作家
伝統的な西陣にあって、常に斬新な発想と
革新的な技法の習得により新境地を切り開いた名匠。
奈良県の正倉院に収蔵されている正倉院裂の
復元の第一人者。
生涯で70種もの日本の宝物の復元に成功した。
【 経歴 】
1876年に大阪の両替屋の豪商の家に生まれる。
16歳のときに祖父が死去し、それを機に家業を継ぐ。
1894年には18歳で織元として独立、その後1906年に
京都で龍村織物製織所を設立。
当初は販売に従事していたが、徐々に織物の技術に
興味を持ち、研究を開始。
研究の結果、帯に奥行きと彩りを与えた
高浪織(たかなみおり)や、意匠に立体感を出すため
糸に凹凸を持たせる纐纈織(こうけちおり)などの
数々の技術を生み出し特許を取得。
後、苦心して開発した織技法が次々と同業者に
模倣された事で古代裂の復元研究に没頭。
「どんな複雑な組織の織物も、経糸と緯糸によって
構成された、理屈で割り切れる偶数の世界」ととらえ、
「美」という3つ目の要素を加える事で織物を芸術という
高みに押し上げた。
1956年には染織工芸界の新たな可能性を切り開いた
数々の業績に対し、80歳にして日本芸術恩賜賞を受賞。
1962年 没、享年86歳。
龍村平蔵の子息は
謙・晋・徳・元の4人
このうち謙が二代龍村平蔵(号・光翔)、
元が三代目平蔵(龍村美術織物経営)。
現在は龍村旻が龍村美術織物を経営、
2006年4月に四代目龍村平蔵を襲名
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.2m
本袋縫い
六通柄
※関西仕立て
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、パーティー、レセプション、お食事会など
◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付下げ、紋付色無地
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
この商品を見た人はこんな商品も見ています