商品番号:1492414
(税込)
【仕入担当 竹中より】
究極の憧れ、宮古上布…
経緯手績み芋麻100%、草木染手織りの宮古上布をご紹介いたします。
年々その希少性が高まりつつあるなか、貴重なご縁がございました。
寸法の限られた方のみとなってはしまいますが、お値打ちにご紹介致します!
まずはじっくりとご覧くださいませ。
【商品の状態】
中古品として仕入れてまいりましたが
着用感もわずかな一部仕付けのついたままの
おおむね美品です。
お手元で現品を確認の上、
お値打ちに御召くださいませ!
【お色柄】
永い歴史を持ちながら…
存続が危ぶまれて久しい幻の織物、宮古上布。
着物好きが「いつかは」と憧れる、織りの宝でございます。
日本四大上布のひとつに数えられるなめらかな仕上がり。
400年前、琉球王朝から功績を認められて栄進した夫のために妻が上布を織り、
お礼の意味で王に献上したのが、宮古上布の始まりとされております。
格調高い品位にあふれ、昭和53年には国の重要無形文化財の指定を受けています。
宮古には、「宮古織り」「宮古麻織」「宮古苧麻布」「宮古上布」があります。
生地端に名前が織り込まれますが、それぞれ素材が異なってまいります。
「宮古織り」 → 経糸:木綿 緯糸:ラミー(縞模様中心)
「宮古麻織」 → 経・緯糸:ラミー(縞模様中心)
「宮古苧麻布」 → 経糸:ラミー 緯糸:手績み苧麻糸(ブー)
「宮古上布」 → 経・緯糸:手績み苧麻糸(ブー)100%
※ラミー=機械で紡績した麻糸
今回ご紹介のお品は、もちろんのこと上記の最上位「宮古上布」。
手績み苧麻糸を100%用い、丁寧に丁寧に、心を込めて創作されました。
宮古上布らしい実に深みある黒味がかった藍のお色味…
丁寧な絣にて麻の葉をちりばめた鎖状のラインと
入子亀甲に 華紋の柄があらわされました。
夏の装いに差のつくおすすめの1枚です
宮古上布は、まず糸づくりからその製作工程がはじまります。
大事に育てた苧麻の繊維を指や爪を使って細く裂き、
それを指で丁寧に撚り、紡いで糸にしていきます。
その糸は図案にそって絣括りされ、天然染料の藍や福木によって染色。
そしていよいよ、根気強く手織りされるのです。
そうして布となった宮古上布の最後の工程は、糊付けと砧打ちです。
この仕上げの加工を「洗濯」と言い、洗濯された宮古上布の生地は、
糸ムラがなくなり、蝋引きしたような艶としなやかさが生み出されます。
原料の麻の生産から最後の工程まで、全てが手作業で行われます。
一点に相当な時間を要するのも、おのずとお分かりいただけましょう。
激減する創作数。
それは…
宮古上布の織り手や苧麻績み者が高齢になり、原料の苧麻が足りないこと、
また高度な技術を習得するのに長い年月がかかりすぎ、
若い技術者が育ちにくいということなどがあるようです。
宮古上布だけを織っていては、生活できない状況と言われております。
宮古上布に触れたことのある方でしたら、ご存知のことと思います。
「カーボン紙のような」とよく形容されるように、
薄く薄くハリがあり、そしてこの独特の蝋引きの光沢感…
草から績まれた一本の糸が人の手と手をつなぎ、
心と心を織り成してうまれた布。
芋麻の栽培、糸績み、織り、砧打ち、悠久の時をこえた伝承のいとなみ。
草木に染まり、風をはらみ、光を宿す大地の布だ。
母から娘へ、そしてその子に…
伝承の織りを引き継いでゆくという、単なる衣装を超えた、文化の世界。
逸品と称される他の産地の紬と同じように、宮古上布もまた、三代物。
およそ300年前、旧藩時代の上布が現在も保存されているほどです。
貢納布としての厳しい歴史、生業としての宮古上布づくりの難しさ。
職人の死亡や高齢化によって、年々「幻」となっていくその織り技。
心を込めて創作されたものであることを…
豊かな心に、感じとっていただければと願っております。
夏の織りものの、究極品と言えましょう。
自然の恵みと人の手の努力によって生まれた美しい美しい宮古上布です。
芋麻を育てることからこだわって織り上げられました。
どうぞ大切に、織りの逸品を堪能くださいませ。
【 宮古上布について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
文部科学大臣指定重要無形文化財(1978年4月26日指定)
2003年には宮古上布の原料となる苧麻糸の製造技術である
「苧麻糸手績み」が国の選定保存技術に選定された。
沖縄県宮古島市の宮古島で生産される、イラクサ科の
多年草である苧麻(ちょま:標準和名はカラムシ)の
茎の表皮の繊維から作った糸を主原料とする麻織物。
手績みの苧麻糸を経緯に用い、高機で製織される。
風当たりのない陽当たりの良い場所に植え、
有機肥料のみを与えて育てた苧麻を茎の根元からから刈り、
表皮を剥いで表皮の裏側にアワビの貝殻(ミミ貝)を
当ててしごいて繊維のみを採取。
採取した苧麻の繊維(生ブー)を指や爪で細く裂き、
結び目をつくらずに指先で撚りつなぐ手績みによって
経緯の糸を得る。
経糸は2本撚り、緯糸は1本撚りでそれぞれ専門化されており、
撚りつないだ糸は10算(ヨミ)くらいになると(長さにして
6000m)糸車で撚りかけをして仕上げる。
着尺1反分に必要となる糸は50算で、経、緯それぞれ
専門の績み手が1人で績むと半年を要する。
「東の越後、西の宮古」と呼ばれ、日本を代表する
上布である。
宮古上布の発祥は苧麻の原料に染色を施し、長さ11.4m、
幅40cm、19ヨミの綾錆布と呼ばれる細目布で大名縞の
紺細上布であった。
後に、この麻織物と同じ技術で織り上げた織物を
宮古上布と呼び、以後二十数年間琉球王府へ献上された。
大正時代には高機等の大島紬の技術も導入され、
この時代に宮古上布は歴代で最高の技術を誇る。
その生産が第二次世界大戦により一時中断されたものの、
1948年には再開。戦後の生産量は1952年の2064反をピークに
減少を続け、2002年には10反にまで落ちこんだが、2006年には
約20反まで回復した。
現在の宮古上布は年間生産反数約20反で組合員は92名(H21年9月時点)
2000年に宮古織物事業協同組合が新規格を設け、これまでの
十字絣紺上布だけでなく草木染や太い苧麻糸を使った帯地なども
宮古上布に加え、組合において検査を実施し検査証の添付を行っている。
表:麻100% 衿裏:麻100% 縫製:手縫い
居敷あてなし 背伏せあり
身丈(背より) | 154cm (適応身長159cm~149cm) (4尺0寸7分) |
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裄丈 | 62.5cm(1尺6寸5分) |
袖巾 | 32.9cm(0尺8寸7分) |
袖丈 | 49.2cm(1尺3寸0分) |
前巾 | 22.8cm(6寸0分) |
後巾 | 28.5cm(7寸5分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈65.5cm(1尺7寸3分) 袖巾33.7cm(8寸9分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 6月下旬~9月上旬の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年代は問いません
◆着用シーン 行楽、ショッピング、ランチ、女子会、街着など
◆あわせる帯 麻帯、自然布、上布、染め帯、半巾帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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